ドゥーリン(Doolin)は海岸の最先端がアラン島(スコットランドのアラン島とは違う)へ行くフェリーの発着場になっていて、観光バスが狭い道をやってくる。このフェリー発着場のすぐ近くに石垣で囲まれた相当広いキキャンピングサイトがある。シーズンオフに近いこの時期キャンプサイトには10台に満たないキャンパーやキャラバンが停まっていた。そのすぐ横の駐車場にもキャンパーが数台停まっていて、夜間のキャンプ禁止の立て札があるにもかかわらず、ドイツや英国車がキャンプしていた。
この海岸は波が荒く多くの若者がサーフィングしている。これらのキャンパーは彼らのものらしい。
周囲の巨岩は正方形や長方形でまるで石切り場のようだが、天然自然の妙味だ。これらの石が6角形だと観光客がぐんと増え世界遺産になるところだが、これほど平らでは人目を引かないらしい。広大な海岸線が平たく、まっすぐに亀裂の入った岩棚になっている。
海岸と牧場の仕切りは岩を積み上げた石塀で(写真右下)このような芸術的な石塀が延々と続いている。こんな作業をした人たちの苦労がしのばれる。
ドゥーリンの村はこの岬やキャンプサイトから2Kmほど内陸に入ったところで、きれいなBBがあちこち点在し、お土産店が3軒パブも3軒、アイルランドで一番有名なパブと宣伝しているから行ってギネスを飲んだ。パブのギネスは缶のギネスとは比較にならないおいしさでこれだけでもアイルランドへ来た甲斐ありというもの。
パブの庭で日本人女性2人に会って話した。私くらいの年齢で、日本でゲーリック(アイルランド語)を習っているので10日の個人旅行だと言う。英語ではなくゲーリックとはなんと珍しい人だ。ゲーリックは読めるけれど、言っていることはぜんぜん聞き取れなく会話はできないとのこと。
土地の観光バスで一日観光に来たそうだが、ここドゥーリンのパブは休憩地であるらしい。
村を流れる小川は一見どこにもある普通の川で何気なくこの写真を撮ったものだが、後にここクレア州の一番の観光名所Cliff of Moher(モヘアの崖)の観光案内によれば、この川底の下に長い洞窟が延びているそうだ。