Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

東ヨーロッパの旅 18 北東リトアニア

2011-08-14 19:32:27 | 東ヨーロッパの旅 2011




ヴィリニュスの日中は暑かったのに、その夕方から降りだした雨で気温は一度に10度くらいは下がってしまった。翌朝も小雨降る中を北へ向かった。
道路はほとんどがまっすぐで、まるでローマ人が作ったみたい。しかし舗装がはげていたりメインテナンスが行き届いていないせいでとってもスムーズには走れない。





道端に時々現れる農家は数軒がかたまっていて灰色に見える。これは後ほど判った事だがこの辺りの農家は母屋を中心に納屋や牛馬の小屋、それに牛馬の飼料小屋などがぐるりと取り囲んでいて小さな集落を作り村のように見える、これで一家族なのだろう。始めに農村の多くが貧困にあるとロンリープラネットを読んだせいで先入観が出来てしまった。






北東リトアニアはこの写真でわかるように湖水地帯で、ヴィリニュスから200km余りで目的のキャンプサイトに到着した。サイトの女主人の老婦人は英語が全く出来なくて、片言のドイツ語で話しかけてくる。身振り手振りで、洗濯機を使いたいと頼み5リタスを払ったが、午後遅く洗濯物を持っていったら誰もいない。
諦めてオフィスの近くに洗濯物を置いて近くを散歩したり写真をとったりして,帰って見たら女主人が洗濯機に入れて洗い始めていた。ところがこの辺りの洗濯機は3時間もかかる。(ワルシャワのサイトでも3時間かかった)洗濯物が終わったのが夜の9時過ぎだった。3時間も回り続けた洗濯物は本当にきれいだけれど、あせりの私には向かない。






ヨーロッパの湖水地方は山が無くて林の中に広がる大小の湖はどこを見ても全く同じに見える。空中写真ならばどんなに素敵かもしれないが、林の中から写す写真はあまりすばらしいと思わないし、写すものがない。








キャンプサイトの一角に木彫りのイスやブランコなどが在り、このサイトの息子が彫ったものらしい。彼らの本宅の庭にも同じようなものが在った。それに背の高い赤松が多いからこの木材でログハウスなどを作るのであろう。皮をむいた丸太がきれいに並んで乾燥のプロセスらしかった。この地域は冬は長く寒いらしい。まだ冬には数ヶ月も在るのにストーヴの薪が積み上げられてあった。









サイトの庭から湖へ降りてゆくと飲み水との表示が在り、きれいな水が地中から流れ出ている。辺りの人たちがポリタンクなどを持って水を持ち帰るのを見て、私たちもポリタンクいっぱいに入れた。この水は非常に冷たくて翌朝も冷蔵庫から出したくらいに冷えていた。




このザラセイ(Zarasei)のキャンプサイトは私たちだけだったので、静かで朝は誰もいない。老婦人もおきてこないし、挨拶もしないでサイトを去った。サイトから1kmも行かないうちにここは相当大きな町だということがわかり驚いた。立派なオフィスブロックやきれいに手入れされた公園などがメイン道路に沿って建ち並んでいる。
この町を過ぎて数キロでラトヴィアに入国した。こんなに国境に近い町だとは思っていなかったから、あらためて驚いた。







コメント
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