Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

東ヨーロッパの旅 23 タリンへそしてケドリオルグ・パーク

2011-08-08 07:22:00 | 東ヨーロッパの旅 2011






ナルヴァから10km西よりのホテルの庭でキャンプした後、首都タリンへ向かい、途中の海岸線の大きなキャンプサイトでも一泊。ここの海は遠浅でずいぶん沖まで歩いて行ってる人がまだひざ上くらいだった。毎日暑く日中は窓を全部開けて風を通しているが、夕方には蚊に襲われるから、網戸にして蚊取り線香をつけて蚊の攻撃に対処している。




このキャンプサイトの近くで田舎道を走っているときに大きな鳥を見つけ、亭主にキャンパーをバックしてもらってこの写真を撮った。この辺りには非常にまれな黒いコウノトリがいるというから、ラッキーと思ったがこれは明らかに鶴の一種に違いない。今までこんなに大きな野生の鳥を見たことが無い。



この道路標識はスエーデンのストックホルムまで400km、まるで道路を走ってまっすぐ行けるみたいと亭主は大笑いした。タリンまでのハイウエーの途中に時々標識が出ているがこれはEUが出資してこの道路を造ったと書かれて在った。いかにもEUのおかげと宣伝しているところがいい。

タリンのキャンプサイトは町から10km離れた小さな港にあり、施設も電気と水、トイレだけはあるが、シャワーは近くのスポーツ施設で一人3ユーロだという。とにかく安いだけがとりえのサイトでキャンパーがびっしり詰っていた。

ちょうどお昼ごろに着いたから午後も早い時間にバスに乗ってケドリオルグ・パークへ行った。午前中は30度近くに気温が上がったのに、お昼ごろから海からの霧が流れるように広がりすっかり涼しくなった。

ケドリオルグ宮殿は18世紀初期にロシア皇帝によって建てられたものでキャサリン妃の名前を採ったもの(エストニア語でキャサリンの谷)という。この宮殿は現在博物館になっており一回りしてみたが、古い宗教画やアイコンが多く、大して面白くは無い。






この宮殿の裏庭がすばらしく、人々が散歩に来ていたが、一組の新婚カップルに皆の目がくぎづけ。このミニスカートのウエディングドレスはやっぱり問題だ。白は膨張色、足が太く見える。





宮殿の後ろすぐに首相官邸があり正面に兵士二人が直立不動で守っていた。なかなか立派な官邸だった。




このパークで一番すばらしいものはなんと言ってもクーム美術館、モダンな7階建ての建築物でまだ新しく見える。2006年に開館し2008年にはヨーロッパのMuseum of the yearに選ばれたという。




この美術館はエストニア最大のエストニア美術品を収集しており、私の好きな1850年から1900年初期ごろまでの作品群にはどんどん写真を写してきた。





中でもKonrad Magi(1878-1925)のカラフルな絵がとっても気に入った。



又eduard Ole(1898-1995)のPassengers(乗客)という絵が雰囲気が出ていておもしろい。




この国はスエーデンやフィンランドの影響を受けていて、以前北欧の美術館を周ったときに似たような絵があったのを思い出した。






タリンの周辺には味のある古い木造家屋が多く、この公園の周辺にも素敵な家が並んでいた。

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