Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

東ヨーロッパの旅 16 リトアニア

2011-08-16 15:48:54 | 東ヨーロッパの旅 2011



いよいよリトアニアに行く日、湖水地方からリスアニアの国境までは200km近く。キャンプサイトは国境から一番近くを選んだ。

けしや菜の花畑、麦畑などの平野を行くと野原でえさを漁っているコウノトリを良く見かける。この冬はポルトガル、スペインでコウノトリばかり見ていたが、こんな寒い国までいるとは知らなかった。彼らは3月ごろにアフリカから北上し、北ヨーロッパで巣造りし雛を育て秋にはアフリカへ帰ってゆくという。
ポーランドの畑地からリスアニアのいたるところでほとんど毎日くらいに見かけた。










NHKのテレビ番組を見ていたら、豊岡市では30年前に絶滅した日本コウノトリを自然農法に変える事により、コウノトリが繁殖し始めたという。農薬使用を止めたことで,コウノトリの餌のかえるや虫が増え始めたそうだ。

そう思ってみるとポーランドやリトアニア、ポルトガル、スペインなど自然がスポイルされていなくて、コウノトリが雛を育てられる土壌があるのだろう。
ロンリープラネットのリトアニアの紹介記事を読んでいたら、コウノトリが自宅の周囲に巣を作ると幸せがやってくるとの言い伝えがあるそうで、3月25日はストーク・デイというお祭りがある。











リトアニアがロシアから独立したのは1990年3月11日、これがきっかけでロシアの共産圏が解体した。長年のロシアの統治下で経済停滞を余儀なくされ今もロシアに賠償金を要求している。首都ヴィリニュスや都市と農村部での経済格差が大きく農村部の34%は貧困にあえいでいるという。

2004年11月にEUに加盟し、ヴィザ無しで自由に旅行できるようになった。ポーランドからリトアニアの国境も誰もいなくて、なんだか拍子抜けした感じだった。

この夜はシュライチ(Silaiciai)という国境近くの村はずれのポルサービェテ・リゾート(Poilsiaviete Resort)に併設されたキャンプサイトで一泊した。私たちのほかには赤ちゃんを連れた若いドイツ人夫婦がキャンプしていた。

この国の貨幣リトアニア・リタ(ス)を持っていないがといったらユーロでいいとのことで一泊15ユーロを払った。

松林の中のカラフルなシャレーが並び、この国もヨーロッパに遅れを取っていないと感じたものだが・・・




サイトの奥は湖が広がり子供の遊び場があり、湖では泳げるようだった。夕方20人くらい親子連れの土地の人たちが湖へ遊びに来た。彼らの声以外は小鳥のさえずりしか聞こえない林の中だった。

ヨーロッパの北部は6月が真夏、ポーランドの湖水地方で今年初めての蚊の攻撃を受けそれ以来、毎夕には蚊取り線香が離せない。ここのサイトでは日中は小さなブヨが網戸を通って入ってくるから、日中から蚊取り線香をつけていた。それにしても毎日暑くて、夜も網戸だけでシーツもかけないで寝ている。
日本は30度を越えているのをニュースで知り、今年の夏は日本人には酷熱地獄になるのかと気の毒に思った。





水辺の一箇所に白い蝶の群れているところが在った。きっとこの土には彼らが必要としているミネラルが在るに違いない。






コメント
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