リガから北東60Kmにゴウヤ(Gauja)自然公園がある。キャンプサイトがシグルダ(Sigulda)の郊外にあり、そこを目指して国道2号線を走った。国道といっても道路わきには点々とバス停が在り、林の奥に住宅が存在しているのだと思われる。
この2号線は途中から林を挟んで2車線づつの上下線に別れ、この国道が一番良く整備されていた。
シグルダの町へ入る前の交差点でわらぶき屋根の一連の建物を見たがこれがなんとなく日本のわらぶき家屋に似ている。
シグルダのキャンプサイトは谷川のほとりで、たくさんのテントが並び若者たちや家族連れが、谷川で泳いだり日向で甲羅干しなどして楽しんでいた。
サイトの設備は大変貧弱で料金はリガより高い。この地の景勝地は歩いてゆくには遠く、キャンパーで一回りして夕方帰って来る事にした。
ツゥレイダ(Turaida)野外博物館は日曜日ともあって多くの人たちで賑わっていた。ここには13世紀のツゥレイダ城があり、42メータの高さのドンジョン塔から遠くの森や河まで見渡せる。この塔の中には800年前当時の人々が身につけていた装身具のコピーを売っている店があった。ほとんどが銀製品でブローチやネックレスだった。
この城にまつわる話に1601-1620年、ツゥレイダのばらと呼ばれた美人の悲恋物語からラトヴィアのフォークソングが生まれ、その歌をベースにした巨大な石の彫刻群が岡に散らばっていた。大変芸術的な巨石の彫刻で、これをみて一つ一つのお話がわかればもっと面白いのに・・・。
屋敷の一部に板屋根の木造家屋があった。中には乾燥した草花が下がっていて、これらは草木染に使われるとの事だった。とっても良いにおいのする小屋だった。
夕方、日帰りの旅にはちょうど良い距離をリガのキャンプサイトまで帰ってきた。この夜は私たちのキャンパー一台だけで、夜9時45分から始まった女子サッカー・ワールドカップに日本チームの声援に声をからした。夜中12時過ぎに授賞式など見終わって興奮のあまり友達にメールを送りまくった。地震・津波以来の日本の悲運でこれは真に勇気付けられるニュースだった。バンザイ!!!