アランフェズ(Aranjuez)のキャンプサイトはマドリッドの南42km、トレドへは40kmと便利な地にあり、観光にはここが一番かもしれない。このサイトへ来たのは初めてだったが、マドリッドへ行った数年前にはやっぱりマドリッド周辺のキャンプサイトに泊まった。
朝9時過ぎサイトを出発してすぐ道端でアヒルの大群に出会った。どこから来たものか判らないが、人影は見えず飼われていた飼育所からの大脱走?かもしれない。それにしてはアヒルものんびりしたもので道端の水たまりで水を飲んだり道草を食ったり。
この日行き先200マイル以上走行する亭主はアヒルの逃走結果を見届ける間もなく私が5-6枚の写真を撮ったところですぐ出発してしまった。
キャンプサイトのインフォメーションによればここにはアランフェズ宮殿や素晴らしい公園があるとのこと、来春帰国途中ではまた来てこの街を散策したいものだ。
碁盤の目のような通りをまっすぐに町外れまで行き、無料の高速道路でトレドの環状線を通り過ぎカセーラスまでの国道E90にのった。
中央スペインの郊外は林や森が一切見えず地平線まで牧場か荒地になっている。何しろ夏は気温40度を越える乾燥地帯、冬は氷点下10度を下回る厳しい土地だから。
時々立派なお城や屋敷が見えるがスペインも群雄割拠の歴史がある。世界中人間から戦争のない歴史を持つ国などないのではないか。