幼児と関わり合いない生活をしてもう40年にもなり、知らない間に世の中の幼児教育も随分変わってきているのを最近になって実感している。
昔から男の子には青い服、女の子にはピンクと決まっていたものだが、最近のテレビや新聞でも その考えを変えるべく女の子にも青い服を着せたり男の子に赤い服を着せたり。
娘はジュードが1歳ころからおもちゃのガスレンジに鍋やフライパン、おもちゃの野菜や果物を与えて遊ばせている。
もう2歳を過ぎたジュードはそのガスレンジでお茶を作って遊びに来る人皆にお茶をふるまってくれる。(もちろん彼の想像の世界のお茶だけど)
鍋に野菜を入れてガスレンジのダイヤルを回し、熱い,熱いと気をつけるように言ってくれる。
日本の兄嫁は男の子がままごと遊びを・・・と笑うが、最近の英国男性はお茶つくりは彼らの仕事、皿洗いも彼らの仕事と心得ているから、幼児からままごと遊びもよいのかもしれない。
娘が5歳と7歳の時に日本へ行ってもらった人形が、屋根裏にしまわれていたのを思い出し、ジュードが遊びに来た時におろして見せた。もう40年近くも開けてなかった人形の衣類は白布は黄ばんでどれも悲惨な有様。ジュードは怖がって手も触れない。
それで衣類を全部はがして漂白剤につけて洗濯し裏庭に干した。人形の髪も一人づつシャンプーして洗い、髪が乾くまで裏庭の日向で干した。
きれいになった衣類や汚れの取れないものを新しく作り直して人形に着せて棚に飾っておいた。娘にこの人形をジュードのお友達や同じ年頃の従妹にあげたらというと、男の子が人形遊びをしてどこが悪いという。
ただ一度だけこの人形を抱いていたところを見たが、それ以来見向きもしないので、内心ほっとしている祖母馬鹿。
やっぱり男の子が人形遊びをしているところはあまり様にならない。世の中も変わったものだと一人感じ入っているこの頃。