Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

テレビドラマ

2017-09-19 09:42:13 | 日記

もう10年程前から、BBC4ではヨーロッパのテレビドラマを見せてくれる。毎週土曜日の夜9時からで、スェーデンやデンマークの犯罪ものやイタリアの警察もの。どれも必ずその国の言葉でふきかえなし。サブタイトルが下につく。

このサブタイトルがたいへん早くて英国人でもなれないと、読み飛ばしてしまう。わが亭主は初め全然興味がなかったようだが、サブタイトルが気にいったみたい。

二人の間でお互いに聞き違いや聞き漏らすことが多くなってきている昨今、私たちの会話にもサブタイトルがほしいね。

ところで北欧の警察もの、犯罪、殺人ストーリーとイタリアの警察ものを見てみるとどちらも最近の麻薬、売春、人身売買などが絡んだ殺人が多いのだが、北欧のストーリーはいつも暗く、特に冬などほとんど太陽の出ない日が多いのだろうから真っ暗な中での捜査が多い。

それに比べてイタリアのシシリーが舞台の モンテルバーノ警部 (Inspector Monterbano) のストーリーは同じように現代の暗い犯罪殺人を扱っていながら、大いに笑わせてくれ、しんみりさせてくれ、異様に明るい。

数年前は中年の独身モンテルバーノがシシリーの田舎町に赴任するところから始まり、テレビの初めのシーンでほとんどの人が魅了されてしまう。急坂の真っ白な町、家がびっしり連なり町の真ん中にそびえる教会の尖塔を上空写真で一回り写し、モンテルバーノが借家する海岸線を映し出す。この初頭のシーンに魅せられてシシリーに英国人の観光客が増えたとのこと大いにうなずける。

ほとんど毎回モンテルバーノが朝の水泳から帰ってくると殺人が待ち受けている。この主人公、頭は禿げて中年小太り、足はオー脚でどう見てもハンサムには見えない。それなのに女性にもてる。

彼には若い時から恋人がいて、一向に結婚しないのも現在の風潮かも。

大体10時間のシリーズが終わるとまたスカンジナビアのテレビに戻りまた翌年モンテルバーノを見せてくれる。

あまりの人気にテレビ会社も気を良くしたのか次は 若いモンテルバーノ (Young Monterbano)というのを始めた。住んでいるところは同じで務める警察署も同じなのだが、まだ20代と思われるモンテルバーノは長身ハンサム、恋人も同じ名前の彼女がいて犯罪を次々解明しながら、恋人とのすれ違いや気持ちの行き違いで悩む若い男性を演じる。中年になったモンテルバーノとあまりに落差が大きすぎるけどストーリーが毎回面白いから許せるか。

デンマークのテレビドラマではボーゲン〈デンマーク語で砦という意味)が非常に面白かった。これは犯罪ものでなく家庭の主婦がデンマークの女性首相になって活躍する物語。これも3シリーズ有って毎週土曜日が待ちきれなかったものだ。

英国のテレビドラマもいろいろあるが亭主がテレビの主導権を握っているからどうしても彼の好みで見てしまう。それで見逃した面白いドラマはあとでDVD で見ることになる。

夢中になってDVDを見たのがダウントンアビー(Downton Abbey)でこれもシリーズが長く続いたものだ。今でも長々と放映していて人気があるのがゲーム・オブ・スローン(Game of Thrones)でこれは奇想天外、殺人有りセックス有りマジック有り戦争有りの国取りゲームと権力争い。

あまりのむごたらしさに目をつぶりたくなるのにやっぱり見てしまうという不思議なドラマ。これはまだどれだけ続くかわからない。

2か月ほど前、青空市で中古のDVD ブラザーズ&シスターズ〈Brothers & Sisters)というのを非常に安く買った。アメリカのホームドラマで殺人や犯罪ものとは段違い、3人の兄弟と2人の姉妹それに未亡人の母親と彼女の兄が織りなす心温まる物語で、1冊にDVD5-6枚づつ入っていて15-18時間くらいかかる。 これが3冊買ったもののまだストーリーは終わらず、すっかり虜になってしまった私はインターネットで探し出し、残りのシリーズ4,5を買った。毎日3-5時間づつ見て、見終わってやっと一息。こんな甘いストーリーは亭主が絶対見ないから、友達に貸してある。

旅に出ると英国のテレビが見えないことが多く、したがってシリーズもののテレビドラマは見ることができない。だからあとからDVDで見るようになるのだが、これも楽しいエンターテインメントの一つだ。

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いろいろなゴミについて

2017-09-19 09:39:17 | 日記

先日日曜日に開かれたヘイズの農場のカーブーツセールへ行った。ここは大きな農場で、20年ほど前は、イチゴ取りに行ったり、野菜取りにいったりしていたものだが、ブーツセールの方がお金になると考えた農場主のおかげで、広大な農地を車の駐車場とセールのためのテーブルが置かれる場所に変わってしまった。

自宅の不用品を売りに来る一般の人と、日用品から食べ物や果物、プランツまで売っている業者が半々で、2週間ごとの日曜日が楽しみ。これも青空市だから雨の日はキャンセル、4月から9月末ごろまでで、見逃すことが多い。

そんな中でいろいろ歩き回ってみて歩いているうちに、売っているおばさんとおしゃべりしだした。

私が日本人だと判ると数年前に2週間日本へ行って来たといい、何よりも感激したのが日本の清潔さだと言った。2週間のうち道端でゴミを見たのが4回だけ。あれだけ褒められれば悪い気はしない。かえって英国の昨今のゴミだらけはどうだ。彼女が言うには昔はこんなに汚くなかったという。多人種混沌としているこの頃では教育とモラルの欠如だけでは済まないだろう。

2-3年前のドイツへの難民が押しかけたニュースは誰もが知っているだろう。旧ユーゴスラヴィアの国境やハンガリー、オーストリアの国境閉鎖でそのあたりにいったん住み着いたり通り過ぎて行った難民のそのあとのゴミの山。彼らにはお世話になったその国にお礼などと考えることはないのだろうか?あれをニュースで見たとき彼らが気の毒だと考えるより、ゴミを残されていった住民が気の毒だった。

オランダの小さな村に人口の2倍以上もの難民を配分したという。緊急に体育館や大きな建物に難民を収容しても上下水道がその人口増加に耐えていけるのだろうか?ゴミ処理が追いついていけるのだろうか?と思う。

90年代私たちはトルコ旅行が面白くて休暇と言えばトルコに行っていたものだ。トルコは国内のほとんどがバス路線で電車の線路はほとんどない。バスは結構快適で町から街をつなぐ路線が充実し、サービスもよい。しかしバスの車掌がお客のゴミを集め走っているバスのドアからごみをけりだしているのを見て、本当にこの国のモラルにがっかりした。最近のゴミはプラスチックやビニールが多い。そしてこれらは何年たっても溶けたり、消えてなくなることがない。あのバスが毎日同じところを走って、同じあたりでゴミをけりだしていたらあの国はいったいどうなるのだろう。

 

モロッコもエジプトの紅海でも町に近い海岸線はペットボトルやビニールの袋が捨てられて、泳いでいても気持ちの悪いことはなはだしい。ビニール袋はウミガメがクラゲと間違えて飲み込んでしまうという。泳いでいるときにぷかぷか浮いているビニール袋は、水を絞り出して小さくむずび、また次の袋を見つけると結んだ袋を中に入れて水を絞り出してしっかり結びと、何度もやっているうちに巨大なビニールの塊ができる。

これだと海岸に持って行ってゴミにしてもよいし、もし海に浮かんでいてもカメが間違うはずがない。

我が家の近くの道路は両脇がスポーツクラブの広大なグラウンドで、夜は静かで人通りもほとんどない。すると道路脇にほとんど毎週と言っていいほどゴミが捨てられている。それも壊れた家具や、古いマットレス、庭の切った木の枝や、ひどいときは何処かで掘り起こした土やコンクリの塊など見るのもいやらしい。本当にこの頃この国に住む人々のモラルを疑ってしまう。自分さえよければという魂胆が見え見え。各市に中央ゴミ捨て場があるのだもの、そこまでもっていくのが面倒くさいか、業者は有料なのでお金を払うのが嫌なのか?これらは年々悪くなっていくようだ。

先週ロンドンニュースで大きく報道していたのが、ロンドンの下水が141トンのごみで詰まって来ていて取り出すのに大変な苦労とお金がかかるという。このごみは紙おむつやウエットティシュに動物の脂肪が絡みついて悪臭を放ちコンクリートのように固くなっているという。

そして今日9月19日のニュースでは下水道50メーターに詰まっていたごみを全部取り出し、脂肪の塊を精製してロンドンバスの燃料にしたとの朗報。さすが!!!ロンドン市は転んでもただでは起きない。

我が家でも10数年も前、下水の水が流れなくなり亭主がドライブウエーの下水ふたを開けて棒でつつきまわしたところ、道路下の大きな下水に向かうところの菅が動物の脂肪でつまっていた。英国の日曜正餐には大きな肉を丸焼きにしてそれを薄切りにしグレーヴィーと食べる。丸焼きの肉には必ず脂肪がにじみ出て昔の人はこの肉汁でグレーヴィーを作って食べる。

私はこの脂肪の流れ出た汁をキッチンの流し場から捨てていた。この脂肪は冷えると白い塊になり下水管にくっついてそのうちに水も流れなくなるのだ。たぶん10年間くらいこんな脂肪の塊が下水管を徐々に詰まらせていたのだと判った。この時はやっと水が流れて白い脂肪だけが見えるようになった時、何度も熱湯をバケツにいれて脂肪にかけて溶かして流したものだった。

それ以来、肉汁と脂肪は冷えるまで置いて固まった脂肪を紙で拭き取りゴミとして出している。もう一度あんなことが起きると大変だ。

それまで知らなかったことで、ロンドンの何百万の人たちが知らずに脂肪の溶けたのを捨てているのだと思う。でも紙おむつやウエットティシュは常識の問題だと思うけど。

昔ヨルダンへ行ったとき、ヨルダンの狭い海岸線では大きなホテルが近場を専有化し、やや離れた海岸が一般客用。そして一番遠くが外国人用のダイヴィング・センターだった。ダイヴィングセンターの海岸は魚も多種類豊富で海岸にはゴミ一つない。ところが一般客ローカルの人たちの砂浜があまりにひどかった。あたり一面子供のおむつが散乱していて海にもあちこち浮かんでいる。

アラブ系の人たちには環境汚染とおむつを捨てても汚いという考えがないのかもしれない。これも教育の問題なのだろう。紙おむつを使えるだけのお金のある人たちならば、教育にもお金を使ってほしいものだ。

 

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