朝8時過ぎにはキャンプサイトを出て、ボードーのフェリーポートへ向かいました。ロフォーテン諸島がどんな片田舎かわからないので、途中のキャシュマシーンで現金を下ろし、ディーゼルを満杯にして、港へ行ってびっくりしました。
フェリーは予約客優先、10時20分のフェリーは私たちの前2台目のところ満杯で取り残されてしまったのです。次は午後2時に出航なのでそれまでボードーの町で過ごすしかありません。
ボードーの町の中心は港から歩いてゆける所で、木造家屋の並ぶ通りを歩いて10分ほどでショッピングセンターへ着きました。
こんな北極圏内の田舎町でもきれいなショッピングセンターがあることに感心して、スーパーで食料品を買い込んだり、観光案内所へ行ってロフォーテン諸島の情報を手に入れてきました。
無事フェリーが出たのが2時20分、海はやはりここもフィヨルドの一部で、鏡の様に凪いで素晴らしい日和でした。フェリーは4時間でロフォーテンの南端の港モスケネス(Moskenes)に行きます。島が近づいてくると、ポールが興奮した様子で”まるでフェアリーランドみたいだ”と云ったのが忘れられません。
モスケネスは小さな漁村で桟橋から200メータ行ったところの白い教会の裏手にキャンプサイトがありました。キャンパーや、キャラバンの数の割には設備が小さくシャワーは男女1つづつ、トイレ、洗面所なども3つづつしかなく、朝のラッシュ時は大変でした。
それはさておき、キャンプ場に落ち着いたとたん、隣のキャンパーのドイツ人夫妻がとっても友好的な人たちで”いやー君たち、今日の午後面白いものを見逃したねー”キャンプ場は海から10メーター位の崖の上にあり、キャンパーの窓から広い青い海が見えます。キャンプサイトから丸見えのこの海で、10メーター以上も有る鯨が泳いでいるのを、捕鯨船が追い回して討ち取ったのだそうです。
その日も翌日も捕鯨監視船があたりを旋回していました。
その夜何時の間に着いたのかベルゲンで見かけたドイツ人の三輪バイク夫婦がおもちゃのようなキャラバンでキャンプしていて、嬉しくなって挨拶に行ってきました。
キャンプサイトの海は東に面し、太陽は険しい山の向うにスライドして行くので、真夜中の太陽は見られませんでしたが、夜中の1時、遠くの空が朝焼けか夕焼けでうす赤くなり、その素晴らしさに思わずカメラを構えたものです。
私たちこの2007年と2013年にも北欧へいってきました。特に夏のノルウエーはすばらしいです。
キャンパーを運転できる相棒がいればもう一度行きたいところはノルウエーとアイスランドです。
確かにこの当時でもガソリン代はヨーロッパ一の高値でした。それに物価もとっても高かったです。でもこれから決して安くなることはないので、チャンスがあればぜひお勧めです。それにキャンパーならこそ好きなところへ行けるのですから、生活に困っていないあなたたちこそ,行って来られることを計画されたら?
お写真を見て、夏の北欧も良いな~と思いましたが、ノールウェイでは現在ディーゼルが1リットル2,3ユーロ前後です。
フランスからは遠いし、やはり諦めることにします(泣)。明日、アルプス山脈に向けて出発しますが、国内でもキャン友さんから羨ましがられています。キャンパーで遠くに行く人は少なくなりました。