予てから予定していたノルゥエー旅行を夏至前には行くことにして、インターネットでフェリーの予約や行路の計画を立てた。
2007年にはスコットランドからノルゥエー南の港町スタバンガー行きのフェリーが出ていて船中一泊どまりで翌日ノルゥエーに上陸することができた。
昨今のヨーロッパ不況の風はここでも吹き荒れていて、ノルゥエーもアイスランドへも航路が絶たれてしまった。
イギリスからスカンディナヴィアへのフェリーはサフォーク州のハーレックからデンマーク行きが出ているが、船中一泊どまりで400ポンド以上することがわかった。
どうせ急ぐ旅ではなしとドーバー・カレー間のフェリーを予約したところ日中は高めだが夕方7時過ぎだとキャンパー一台と二人で35ポンド!!!
今年が10年目のキャンプ旅行で慣れているはずだが、毎回出かけて忘れ物に気がつく。コンピューターのキャンプ用具リストはどんどん大きくなっているが、今回は一体何を忘れることかと、心配していた。昨年は一番大切なキャンパーへつなぐ電気のケーブルを忘れ、最初のキャンプサイトで買わなければならなかった。
さて6月13日、12時に我が家を出発。途中の駐車場でお昼をクックしてゆっくりドーバーの港へ向かった。3時頃には港についてしまいオフィスで3時過ぎのフェリーに乗りたいなら60ポンド払えと言わた。その次の4時過ぎなら只で乗せてあげると言われたから、4時過ぎでも文句なしと喜んでいたら、”今日は海が荒れてフェリーが遅れているから3時のフェリーをエキストラの料金無しで載せてあげる。”
この日は本当にラッキーな日だった。フェリーは遅れて4時に出発し、普通1時間半かかるところを5時には着いてしまった。初めの計画では7時過ぎのフェリーでフランスに着いたならカレーの港近くのキャンプサイトに停まる予定だったが、ヨーロッパの夏は日の暮れるのが遅い。下船するとそのままベルギーへ向かった。
フランスよりの小さな田舎町Veurne(ビューネとよぶのか?)へは1時間かからずに着いてしまった。こんな町があることも知らなかったが、大体キャンプサイトのあるところは何か見所があるからキャンプサイトがあるに違いない。
キャンピングプラッツは電気も水も無く駐車できるだけ。もうすでに6,7台のキャンパーが停まっていてその後ろは運河になっている。船を自宅にしている人たちも居て、彼らには電気をつなぐ設備があった。
船の間をたくさんのひよこ?をつれた小さなアヒルが泳いでいた。あれが全部あのアヒルの子供とは信じがたい。とはいえ彼女はよそのアヒルの子供を養子にするだろうか?
まだ日の高いうちに町の散歩へ出かけた。初めは運河のほとりを歩きまわりメインの道路の橋が船の往復に上がる装置を見て驚いた。運河の近くに巨大な木造建築物が改修中で、建物の後ろへ行ってみて初めてここが駅だと判った。ずいぶん古い駅舎らしい。
町の短いショッピング街を通り抜けると、巨大な教会2軒と市庁舎が石畳の広場に面してあった。この辺りが町のメインらしく、レストランや、パブに人々が集まっているのがみられた。小さい町ながら巨大な教会は大聖堂らしい。
市庁舎の後ろの公園は花壇の花がきれいで緑の木の間に巨大な裸婦像が立っていた。
キャンピングプラッツが無ければ決して訪れることも無かっただろうこの町だが来て良かった。又来てみたい町だ。
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