地球へ… section18 「再会のアルテメシア」

2007年08月04日 21時03分11秒 | ▼映像作品・番組
久々に「スターイクシオン」をやったら、ゾルギアまでいけなかったren.です。救済面ですら進めなかった……腕落ちたなぁ。
こういうコアなハードSFモノって、ゲームだと少なくなりましたよね。


さて、コアなSF「地球へ…」。

原作とアニメでは、ここしばらく話の順序がアレンジされています。
また、原作の観念的なところが、視覚的な展開になっているので、ちょっとそれぞれの考え方や心の動きが希薄になっている感じも。
でも、割り切ってみればアニメのほうが分かりやすい、かな。

なお原作では、一度は銀河系を去ることまで選択しかけた上で、掲げた地球への反旗です。覚悟の程をお感じください(w


圧倒的な戦力を見せる、ナスカチルドレンたち。

人間から生まれた第一世代ミュウとは違い、ミュウから生まれ、さらにジルベスター7の特殊な環境影響したためか、特異な第二世代ミュウです。
その一番の違いは、健康体……下手をするとそれ以上だということでしょう。身体的欠陥がまったくありません。

事実この直後、船では10人目の自然分娩児が生まれるのですが、彼らのような力は持ち合わせていませんでした。


また、精神的にも地球という心のよりどころもない、まったくのスタンドアローン。故郷は消えちゃいましたしね。

急速な成長を遂げた彼らですが、自分達の立場を理解するほど、知性的にも優れています。それゆえかドライ。

アニメでも敏感にジョミーの心を読んで、非情なまでの行動を見せたトォニィ。まあミュウにとっては、限定された空間で、捕虜を取る余裕は実際ないんですけれど。

原作では、ナスカの業火によって心を焼かれたジョミー。彼らナスカチルドレンをミュウにとっての最強兵器であるかのように割り切ります。

仲間のそしりを受けながらも、自らを生み出すきっかけ(彼の心の叫びが、彼らを成長させたのですから)であったジョミーに従うチルドレン。アニメでは、トォニィ以外はそうした気持ちが薄いようですけれど。
しかし、実はそんなトォニィが嫌う存在があるのです……。


首都惑星ノアでは、"赤のおじちゃん"ことキースがサムを見舞います。

膝枕
には吹きましたわ。

ちなみに、ここまでアニメでは触れられていませんが、オープニングでも目立つキースのピアスは、サムの血を封入したものです。

キースにとってのサムは、友人であり、ミュウへの憎悪の象徴であり、自分の存在を実感させるものなのです。

アニメでは久々にスウェナが登場。
ジルベスター星系で行われた"演習"について問いただしますが深入りを諭されます。それだけで、何かが起きていることを察したスウェナは、キースへ返礼としてシロエの絵本を渡します。
その絵本に隠されていたのは、フロア001の記録メディアでした。


さて、ミュウはアルテメシアへと歩を進めます。

ちなみにこの"アルテメシア"という呼称はアニメオリジナル。原作では星の名前自体が"アタラクシア"です。アタラクシアはシロエの故郷"エネルゲイア"とともにアルテメシアという惑星にある"育英都市"ということになっています。

ステルスの完全防備とチルドレンの攻撃……牙をむいたミュウの圧倒的な力に、近隣の軍事基地からの応援もかなわず、アルテメシアの人類は戦慄します。

特に軍側はジルベスター7の出来事も知っているため、「あの攻撃ですら殺せない化け物」として認識されてしまったようです。

なお、避難した市民には、こんな格好の人たちも。

時代を感じます(w
ちなみに、原作で市民が逃げ込んだのは地下のシェルター。図らずも、ミュウたちが潜んでいた地下へと逃げ込む、という図になっています。アニメじゃ雲海の中に潜んでいましたけれどね。

アニメでは、新たな子供を育てていたジョミーの育ての両親が久々に登場していました。今後、ミュウの長となったジョミーとの再会はあるのでしょうか。
また、セキ博士の姿もありましたね。こちらもシロエに続く子供を育てているようです。


ついにアルテメシアを陥落させたミュウ。どうやら惑星上の防衛網突破戦で決着が付いてしまう程度の防衛力で、地上はほとんど無防備のようです。

宇宙港へと着床したシャングリラから連絡艇で降り立ったジョミーは、スウェナと再会します。防衛網突破戦の際、トォニィの目を通して予測は付いていたのでしょうが、この再会の意味は果たして……。


次回、ようやくフロア001の真相が明かされそうですね。

正直な話、アニメでもどかしかったのが、この辺のセンテンスです。もっと早めに明かしてもいいんじゃないかと思っていたのですが、ジョミーとテラズナンバー5との接見を対比させるためだったんですね。納得して関心。でも、やっぱりキースのキャラ立てのためには、早めだった方がよかったんじゃないかなぁ。
ともかく、ようやくネタバレ解禁になりそう(w



さて、今回の豆知識コーナー
以前紹介したパラライザーについて、今回は新情報を追加。

▽ 8km先の対象を撃つ「レーザー・ライフル」

うわぁ、これはやっぱり、「犯罪者に対して速やかな投降を促すという、見る者への心理的影響までも考慮して設計された」デザインなのでしょうか……趣味の世界だねぇ(w

それにしても、有効射程8kmって、すごいですね。しかも説明だけを見ると、対空射撃にまで使えちゃうなんて。
その距離で威力がまったく減衰せず、対象に即効でダメージを与えるのだとしたら、なぎ払いで使えちゃうんじゃないだろうか。まさにSF兵器。

まあ、実際にはもっといろいろな問題や限定があるんでしょうから、そう便利には使えないのだとは思いますけれどね。
でも、あと数年で携帯火器の代わりとして、ハンドパラライザーが登場することは否定できません。
コメント
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