「サントVSゾンビ」
原題:Santo Contra Los Zombies
1962年 メキシコ 80分
■監督:
ベニート・アラズラキ
■出演:
エル・サント
アルマンド・シルヴェストレ
ロレーナ・ベラスケス
●あらすじ
覆面ヒーローレスラーのサントが死者を蘇らせて罪を犯す事で街を脅かしている狂科学者を阻止する。
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
聖者エル・サントと言えば「プロレス・スーパー・スター列伝」。
ミル・マスカラス編に登場する伝説の英雄で、マスカラス少年時代からの憧れのヒーロー。
その「プロレス・スーパー・スター列伝」の中で、エル・サント主演の活劇映画の存在について触れられている。
マスカラス自身も映画に主演するエピソードに繋がるんだが、その時映画に出ている二人の姿は
試合する姿に(マスク付けて試合着を着ている)入場時のマントを付けて戦っていた。
まあプロレスラーが主演する映画だからそういうのもアリかなと思っていたが、本作を観たら
まんま試合する姿だったよ!
この時代のゾンビと言えばロメロの「ゾンビ」ではなくて、ブードゥー教のハイチ・ゾンビである。
ゆえに普通の人たちが(ガタイ良いからゾンビ役もレスラーかな?)何の特殊メイクもせず
うろうろしているだけのゾンビ描写である。
と言ってもゾンビ役なのに、火花が散るシーンでビクっとなっちゃう辺りが微笑ましいけど。
微笑ましいと言えば、サントがソファーを飛び越そうとするシーンでうっかり引っかかってコケちゃうシーンも
そのまま映画に使ってしまう辺りが、当時の大らかさを表現していて楽しくなってしまうね。
まあ今の目線で見ると実に色々とあるだろうが、聖者エル・サントが動いているのを観ていられるだけで
幸せになれる人向けかな。
エル・サントの試合シーンもたっぷりあるしね。