
「死刑にいたる病」
2022年 日本 129分
■監督:
白石和彌
■出演:
阿部サダヲ
岡田健史
岩田剛典
中山美穂
●あらすじ
櫛木理宇の同名小説を「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、
主演に阿部サダヲと岡田健史を迎えて映画化した戦慄のサイコ・スリラー。
少年少女24人を殺し収監中の連続殺人鬼から、1件だけ紛れ込んだ冤罪事件を調査してほしいと
依頼された大学生を待ち受ける衝撃の運命をスリリングに描き出していく。
鬱屈した大学生活を送る筧井雅也は、思いもよらぬ手紙を受け取る。
それは、24人も少年少女を殺害したとして世間を震撼させている稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。
すでに一審で死刑判決を受けている榛村だったが、雅也は中学時代に地元でパン屋の店主をしていた彼をよく知っていた。
その榛村が、最後の事件だけは冤罪だと主張し、ほかに真犯人がいることを証明してほしいと雅也に依頼してきたのだった。
その願いを聞き入れ、独自に調べ始める雅也だったが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
いやあこれは傑作だったなあ!
最初タイトルを聞いた時は、昔読んだ事がある「殺戮にいたる病」という小説を思い出した。
もう内容は覚えていないけど、確か「殺戮にいたる病」は映像化されていなかったハズ。
そう思って本作が何か関係があるのかと思ったが、全然そんな事はなかった。
プロットだけ見るとまるで「羊たちの沈黙」をベースにしているような感じだが、実際もそんな感じだった。
そう思っているまも無く、冒頭から殺人鬼のエグイ拷問シーンを直接視覚的に見せてホラーぽくし
中盤はいつも俯いていて少し暗い主人公の変容ぶりと、殺人のディティールを追いかける事によって
観ているこちらをぐいぐいと引き寄せる。
そして全てが終わった後のあの戦慄のどんでん返し!
これぞ正にミステリーって感じで面白かったわ!