「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」
原題:JURASSIC WORLD: DOMINION
2022年 アメリカ 147分
■監督:
コリン・トレヴォロウ
■出演:
クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
ローラ・ダーン
ジェフ・ゴールドブラム
サム・ニール
イザベラ・サーモン
●あらすじ
「ジュラシック・パーク」シリーズに続く「ジュラシック・ワールド」シリーズの最終章を飾るSFアドベンチャー超大作。
前作から4年後を舞台に、世界中に放たれてしまった恐竜との共存の道を模索する主人公たちの前に
立ちはだかる巨大な陰謀の行方を描く。
主演は引き続きクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワード。
またローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニールという
オリジナル・シリーズの主要キャストの再登場も話題に。
監督は「ジュラシック・ワールド」のコリン・トレヴォロウ。
イスラ・ヌブラル島の大噴火から4年。
人里離れた山奥でクレアと14歳になったメイジーと3人で暮らしていたオーウェンがブルーと再会して間もなく、
ブルーの子どもが何者かに誘拐されてしまう。
怒り狂うブルーに、必ず子どもを取り戻すと約束するオーウェンだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
シリーズ第6作目にして、新三部作となる「ジュラシック・ワールド」シリーズの完結篇。
旧シリーズとも言われている「ジュラシック・パーク」シリーズのキャラクターも登場して
シリーズの集大成として作られた作品。
でも確か本作の評判って悪かったんだよね?
そんな事を風の噂で聞いてたのですぐに観てなかったんだけど、何となく観てみました。
まあ感想は噂と同じようなもんかも知れないが、まず本作に関しては話の核となるテーマが無かった感がある。
このシリーズっていつも何かしらのテーマを中心に据えていて、それを恐竜の映像と
手を変え品を変えのサスペンス性で盛り上げるのがパターンだった気がする。
だが本作はそんなものも無く。と言うかあっても非常に薄っぺらい感じであっさり描写なんだよね。
80年代のB級映画とかに良くある、体制批判とかをとりあえず言うが、内容はほとんど暴れてるだけみたいな感じ。
じゃあ新しい恐竜を沢山出すかと言ったらそう言う訳でもなく、恐竜たちの出番も少な目。
では何してるかと言うと、話のほとんどは人間ドラマに終始している。
それもあまり面白くないのが致命的だ。
そんな中気を吐くのが、少女メイジー役のイザベラ・サーモン。
キリっとして可愛い美少女で、どこか初期のエマ・ワトソンを思い出させるなあと思っていたら
何とイギリス出身でほんとにポスト・エマ・ワトソンと言われているらしい。
これからの活躍に期待大だね。
さてメインとなる恐竜の方だが、まずこのシリーズはすでにティラノサウルスとヴェロキラプトルに関しては
表現方法に制約が掛かり過ぎて最早面白くない存在になっている。
今回最大の肉食恐竜としてギガノトサウルスが出てくるが、これもどうせ最後はティラノに負けるんでしょと思ってしまう。
これって昭和後期のゴジラと同じで、その頃のゴジラも負けてはだめとか正義の味方なので人は殺しちゃダメとか
怪獣なのに制限がきつくて面白くなくなっていったのと同じ状況。
だからかシリーズ最新作のハズなのに、本作全てがどこかで観たシーンをただつなぎ合わせただけのように感じてしまう。
まあこれでしばらくはシリーズは休止かも知れないが、次に再開した時はどうなってるかな。