「未来世界」
原題:FUTUREWORLD
1976年 アメリカ 107分
■監督:
リチャード・T・ヘフロン
■出演:
ピーター・フォンダ
ブライス・ダナー
アーサー・ヒル
ユル・ブリンナー
●あらすじ
「ウエストワールド」の続編。
ロボットを駆使したアミューズメント・パーク“デロス”の秘密に迫るレポーター。
そこでは訪れた要人をロボットとすり替え、世界の行政を牛耳ろうとする計画が進んでいた。
MGMが製作した前作に比べるとかなり安手な印象を受けるが、
B級SFアクションとして観るならば、
TV界のピーター・ハイアムズこと職人R・T・ヘフロンが堅実な演出で見せる及第作。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
前作「ウエストワールド」はテーマパーク内のロボットが暴走して観客を襲うと言う「ジュラシックパーク」のようなお話だった。
確か原作者同じだったはずだけど。
そして続編となる本作は、テーマパークを運営している側の悪どさと言うかしたたかさを全面に押し出す内容になっていた。
前作の失敗で世界的に信用を失ったにも関わらず、さらに大金を投じてロボット化を進め、さらに悪い事もたくらむ
悪の組織みたいになってしまっているのが面白い。
実際ここの運営はかなり悪くて、テーマパークの内容にしても観客に幻覚剤を飲ませてテーマパークの世界観を見せようとするなど
すでに普通じゃなくなっている。
本作はそれ以外にも、電子で開閉を制御されたドアを開ける為には網膜スキャンが必要とか、
従業員はみなロボットにして人間をどんどん辞めさせるとか、1970年代なのに後に使われるアイデアがてんこ盛りなのが凄い。
話の展開の進み方はこの頃の映画特有で少々ノロイけど、アイデアが結構面白いので以外とオススメかも。