レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

人間人形の逆襲

2021年11月05日 23時14分12秒 | 特撮

「人間人形の逆襲」
原題:ATTACK OF THE PUPPET PEOPLE
1958年 アメリカ 78分
■監督:
 バート・I・ゴードン
■出演:
 ジョン・ホイト
 ジョン・エイガー
 ジューン・ケニー

●あらすじ
『戦慄!プルトニウム人間』のバート・I・ゴードン監督によるSFホラー。
フランツと名乗る男が経営する人形工房。
そこに秘書募集の求人広告を見たサリーが現れ、フランツは半ば強引に採用する。
しかし、それは彼女を人間人形にする罠だった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
何でも大きくするから”Mr.BIG”のあだ名が付いているバート・I・ゴードン監督作品。
今回は珍しく大きくしないで、逆に小さくするのが特徴。
只の人形使いだったおじいさんが、映写機が映す映像が大小するのを参考に、
生き物を大小させる機械をあっさり作ってしまったりとか、
人形にされた人間たちがかなり従順に従って逃げ出したりもしないし
小さくなったから目的地までかなり距離が遠くなったことに愕然とした次のシーンではもう着いていたりとか
突っ込みポイントには全く困らないんだが、これが全て許せてしまう心地良さがこの頃の映画にはある!
劇中登場人物たちがドライブインシアターで観る映画が、同じ監督作の『戦慄!プルトニウム人間』なのも嬉しいポイントだが
映画の中の台詞をそのまま使用するが「俺が大きくなったんじゃない。周りが縮んだんだ」という台詞は
本作で効果的な伏線となっているのは見事である。
まあこの頃の映画に出てくる人たちはどんなジャンルの映画でも皆陽気で明るく、観ていて楽しくなってくる。
そういった意味でもオススメですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人魚の眠る家

2021年11月03日 23時32分47秒 | ドラマ

「人魚の眠る家」
2018年 日本 120分
■監督:
 堤幸彦
■出演:
 篠原涼子
 西島秀俊
 坂口健太郎
 川栄李奈
 山口紗弥加
 松坂慶子

●あらすじ
東野圭吾の同名ベストセラーを「SPEC」シリーズ、「RANMARU 神の舌を持つ男」の堤幸彦監督が映画化したミステリー・ドラマ。
“脳死”と判定された我が子を巡って夫婦の運命が大きく狂っていくさまをエモーショナルに綴る。
主演は篠原涼子と西島秀俊、共演に坂口健太郎、川栄李奈、田中泯、松坂慶子。
2人の子を持つ播磨薫子だったが、IT機器メーカー社長の夫・和昌とは別居中で、
娘・瑞穂の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。
そんな時、その瑞穂がプールの事故で意識不明となってしまう。
医師からは回復の見込みはないと脳死を告げられ、夫婦は苦渋の決断で臓器提供を受け入れる。
しかし薫子は直前になって翻意し、和昌の会社の研究員・星野のある研究成果に最後の望みを託すのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
つい先日観た「22年目の告白-私が殺人犯です-」は、劇場公開の予告編をふと観たら
凄い面白そう。観たい! と思ってたんだよね。劇場行こうと思ってたくらいだったからね。
でそれと同じく本作も気になってた一作。
こちらは駅に貼られていたポスターが気になったかな。
篠原涼子の表情と「娘を殺したのは私でしょうか」と言うキャッチコピーに。
東野圭吾は読んだことないんだけど、うちのかみさんは好きで良く読んでいる話は聞いていた。
前から観たいと思ってた「22年目の告白-私が殺人犯です-」に触発されて、
同じように思っていた本作も観てみたが、
こちらも傑作だった!
ただ本作はいくつかの目線で描かれていると感じた。
話の軸となるのは勿論母親である篠原涼子の”愛”と”狂気”。
そこに狂った科学者としての菅波先生の人。
そして眠る娘を奇異な目で見つめる周りの人間だろうか。
まず私が強く感じたのは、篠原涼子の”愛”は当然と感じたことだ。
これは子供を持つ親なら大なり小なり共感できると思う。
ただ本作で違和感と言うか納得がいかないのは、脳死の娘を何とか助からせたいという親の気持ちを
誰一人理解する人間が周りにいないことだ。
一番それがひどいのが篠原涼子の妹の山口紗弥加で、山口紗弥加は篠原涼子の娘は死んでいると思っているだけでなく
恐らく自宅で自分の娘にもそう口走っていること。
脳死状態になっている篠原涼子の娘は山口紗弥加にとってみれば自分の姪になるのに
山口紗弥加は姪に対して愛情が欠片も無いかのように映る。
自分の子供がやらかした時も、子供は庇うが実の姉に対しては謝罪の一言も無し。
元々は自分が原因で自分の子供が失言して篠原涼子のことを深く傷つけたのに。
篠原涼子の母親である松坂慶子も、自分が孫を連れてプールにいった時に起きた事故が原因になったせいか
自責の念は相当強いがそれだけなんだよね。孫への愛情より自責が強すぎと言うかそれしか見えてこない。
これ他人ならともかく自分の家族の娘がそんなことになり、必死になっている母親を
そこまで冷たい目で見るかね。って言うのが素直に感じたことだった。
だがこれは観る人の感想によって大きく変わると思うよ。
実際本作は母親である篠原涼子がどんどん”狂気”に陥っていくホラー・サスペンスと思う人も多いだろうし。
だが一番狂っていたのは菅波先生だねえ。
彼は正にマッド・サイエンティストで、やっていることはフランケンシュタイン博士や
「死霊のしたたり」と全く同じだ。いわゆる科学だけに囚われすぎて、人間の感情など全く無いところが。
ただ最後は改心したのかどうか微妙な描写だったけど、きっと彼は一生変わらないだろうな。
とまあ色々とつらつら書いてみたが、泣ける場面も多く最後の方は心がちょっと暖かくなるような良い映画でしたよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

22年目の告白-私が殺人犯です-

2021年11月02日 00時17分52秒 | ミステリー/犯罪

「22年目の告白-私が殺人犯です-」
2017年 日本 117分
■監督:
 入江悠
■出演:
 藤原竜也
 伊藤英明
 仲村トオル
 岩城滉一
 夏帆
 野村周平
 石橋杏奈
 早乙女太一

●あらすじ
2012年の韓国映画「殺人の告白」を入江悠監督、藤原竜也、伊藤英明主演でリメイクしたサスペンス・ミステリー。
未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件を巡り、犯人が突如名乗り出て告白本を発表したことから、
被害者遺族や担当刑事、マスコミを巻き込んで新たな一大事件へと発展していくさまをスリリングに描く。
共演は仲村トオル。
1995年。東京で5人の命が奪われる連続殺人事件が発生、担当刑事・牧村の必死の捜査もむなしく、ついに事件は時効を迎えてしまう。
すると突然、曾根崎雅人という男が自分が殺人犯だと名乗り出て、告白本の出版を大々的に発表する。
メディアは曾根崎の大胆不敵な一挙手一投足を追い続け、瞬く間に本はベストセラーとなり、日本中に賛否渦巻くセンセーションを巻き起こすが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いやこれは空前絶後に面白かった!
映画が始まってからもうノンストップに面白く途中で辞められない。
演出と脚本のテンポが良くて大変見やすいが、それ以上に主演3人の演技力が圧巻。
と傑作となる要素が詰っているのだからこれはオススメ。
ネットとか動画投稿とか現代的な要素もちゃんと盛り込まれているので、
ミステリーと構える必要はなし。
ほんと、全てのミステリー・ファン含め観て欲しい傑作だ。
ただエンドロール後のあの演出は、正直蛇足だなあ。
ラストのあの空港のシーンで終わっていれば、最高にブラックなオチになったと思うんだけどなあ。
残念な箇所はそこくらいかな。でも全然気になるレベルではない。
まじオススメ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする