レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ゴジラVSコング

2021年11月09日 15時01分07秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラVSコング」
原題:GODZILLA VS. KONG
2021年 アメリカ 114分
■監督:
 アダム・ウィンガード
■出演:
 アレキサンダー・スカルスガルド
 ミリー・ボビー・ブラウン
 レベッカ・ホール
 ブライアン・タイリー・ヘンリー
 小栗旬

●あらすじ
「GODZILLA ゴジラ」「キングコング:髑髏島の巨神」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に続く
“モンスター・バース”シリーズの第4弾にして、ゴジラとコングという2大モンスターがついに激突するアクション・エンタテインメント超大作。
出演はアレキサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホールらに加え、日本からも小栗旬が参加。
監督は「Death Note/デスノート」のアダム・ウィンガード。
モンスターたちの戦いで地球は壊滅的な被害を受け、人類が世界各地で懸命の復興を進める中、
ゴジラが再び姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃する。
同社のCEOウォルターは特務機関モナークやネイサン・リンド博士らに協力を仰ぎ、
ゴジラに対抗するためのプロジェクトを進めていくのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
なんか思っているよりもつまらなかった。
ハリウッドで作る怪獣映画って、脚本がつまらないんだよね。
本作も御多聞に漏れず脚本がつまらなかった。
しかし一番自分的に許せないのは、キング・コングのキャラクターについてだ。
そもそも初代の1933年版「キング・コング」は、でかい獰猛なゴリラにして恐竜の王であった。
美女アン・ダロウとの関係は一方通行であり、アンは一切コングに対して心は開かない。
最初から最後まで徹頭徹尾、人間の男にしか興味がない。怪獣にさらわれた美女というだけの関係。
私はこのコングが一番好き。荒々しく獰猛で強く人間の美女に興味を示すが、一切相手にされない。
これって実際はこうでしょ。
髑髏島に行ったら原住民に拉致されて生贄にされ、どこに現れるでかいゴリラ。
しかもこのゴリラはティラノサウルス等の恐竜と戦って惨殺する程の獰猛さなのだ。
こんなのに付けねらわれ、アメリカに戻ってきても追い回され捕まれながら
エンパイア・ステートビルの天辺まで連れてかれる。
こんな目にあわされてコングに気持ちがいくはずがないよな。
しかし1976年にリメイクされた「キングコング」の美女ドワンは、コングの気持ちを理解し始める。
だが最終的にくっつくのはやっぱり人間の男だけど。
コングの扱いが獰猛で理解不能な怪獣から、ペットくらいに変化した。
だがこの時点でのコングは、まだ怪獣としての威厳は保たれている。
実際この1976年版コングは映画としてはつまらないんだが、キングコングの造形は
歴代コングの中では一番神々しいと感じる程格好良い。
さらに2005年にリメイクされた「キング・コング」に至っては、美女と相思相愛になってしまう。
2005年版の監督ピーター・ジャクソンは1933年版の大ファンだと言っておきながらこの始末。
そして大問題の本作だが、なんとコングが手話で少女と会話できてしまう!
さらに石斧を手に入れて使う様は、猿が高い所にあるバナナを手に入れるために木の棒を使うようになったて話があるじゃん?
まんまあれを思い出したよ。
つまり今回のコングは只のでかいチンパンジーなんだよ!
あともう一つ気になってたのが、今回の監督は幼い頃から本作のプロットを考えていて
もしゴジラとコングが戦ったら、必ず決着をつける。必ずどちらかを勝者とする。引き分けとかしない。と語っていたのを見た。
それからは本作についての情報を極力見ないようにして自分の中でネタバレせず、本作を観ようと思っていた。
じゃあどちらが勝つのか? 私の事前の答えはコングの勝ちだった。
これは人種の違いで、ゴジラは日本のチャンピオン。キング・コングはアメリカのチャンピオン。
このチャンピオン同士のマッチメイクをする場合、日本人ならまず相手国のチャンピオンを敗者にはさせない。いわゆるオモテナシ。
だからと言って自国のチャンピオンも負かしたくない。だったら引き分けだべ。
この結末を選ぶのが一番日本人ぽい。
一方これがアメリカ人になると、自国のチャンピオンが勝って当たり前。負けるなんて考えられない。
なんなら引き分けもありえない。となると勝利しかありえない。
ハリウッドっていつもこんな感じじゃん? だからどうせ結果はコングの勝ちだろうと。
実際どうだったかは、是非ご自身にて確認されたい。

とけなしてばっかりだけど、本作の監督が東宝の「キングコング対ゴジラ」が好きなのか
良く研究したのかは分からないけど、本作で多数のオマージュを捧げているのは感じた。
コングの移送方法2種類や、ラストのオチとかはまんまだもんね。
他にも1933年版でキング・コングがティラノサウルスの口に木の枝を突っ込むシーンを再現してたりとか
少しはオリジナルへのアレがあったのかも知れないけどね。
ラストの香港の街の極彩色っぷりとか、コングと手話する女の子は凄い可愛かったよ。
あとは「あれはロボットゴジラか!?」「いや、メカゴジラだ」とかも良かったかな。
アメリカ人ってメカゴジラ好きだよね。
ただ小栗旬については触れないようにな。
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続スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突

2021年11月08日 23時55分52秒 | 特撮

「続スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突」
1958年 日本 40分
■監督:
 石井輝男
■出演:
 宇津井健
 三ツ矢歌子
 林寛
 池田輝久
 ジャック・アルテンバイ
 エンベル・アルテンバイ

●あらすじ
「スーパージャイアンツ」シリーズ第六作にして『スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅』の後篇。
秘密組織・黒い衛星によって、地球攻撃ロケットが発射された。
しかしスーパージャイアンツの活躍で危機は回避され、黒い衛星の宇宙基地は壊滅する。
(YAHOO映画より)

★感想など
完全に続き。ほとんどLDのB面状態である。
SF色が強いと言っても、生身の三ツ矢歌子をヘルメットもなしで抱きかかえながら
宇宙空間を飛ぶシーンにはビックリしてしまった!
他にもラストの戦いのシーンが無駄に長く、しかもいちいちポーズを取るスーパージャイアンツの無意味さとか
敵のマヌケさとか色々と突っ込み所だらけなんだが、当時は大ヒットしていた大人気シリーズだったのだから
その辺も含めて面白い要素と言えよう。
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スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅

2021年11月08日 23時55分27秒 | 特撮

「スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅」
1957年 日本 40分
■監督:
 石井輝男
■出演:
 宇津井健
 三ツ矢歌子
 林寛
 池田輝久
 ジャック・アルテンバイ
 エンベル・アルテンバイ

●あらすじ
「スーパージャイアンツ」シリーズ第五作。
地球征服を企む“黒い衛星”が山中博士とその娘を誘拐した。
人工衛星に原爆ロケットを運ぶための宇宙艇を作らせようというのだ。
これを知ったスーパージャイアンツは、陰謀を阻止するべく黒い衛星を追う。
続篇は『スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突』
(YAHOO映画より)

★感想など
久しぶりに「スーパージャイアンツ」OPの、宇津井健の飛ぶ前のポーズが見たくなって鑑賞。
今回はSF色全開で、ほとんどの舞台が宇宙と言っても過言ではない。
1957年は宇宙元年とか言って、ホントこの頃の人類は宇宙に向いていたんだろうなあ。
諸外国の映画も宇宙に向いてるのがあるもんね。
それにしても若い頃の三ツ矢歌子は、超絶な美人でビックリした。
今まで三ツ矢歌子の一番若い頃を見ていたのは「江戸川乱歩の美女シリーズ」の第一作目じゃないかな。
その頃すでに結構妙齢な女性になっていたので、本作の可愛さにはビックリしてしまった。
そして思い切り話しの途中で、やっぱり本作は終わる。
しかし当時の映画館に来ていた人は、良くこの終わり方で帰路に着けたな。
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カンフー東方見聞録

2021年11月07日 21時34分01秒 | 功夫/空手/武侠片

「カンフー東方見聞録」
原題:馬哥波羅/Marco Polo
1975年 香港 103分
■監督:
 張徹(チャン・チェ)
■出演:
 傅聲(アレクサンダー・フーシェン)
 リチャード・ハリソン
 戚冠軍(チー・クワンチュン)
 唐炎燦(ブルース・タン)
 梁家仁(リャン・カーヤン)
 劉家輝(リュー・チアフィ)
 郭振鋒(フィリップ・クォック)
 王龍威(ワン・ロンウェイ)
 黄家達(カーター・ワン)

●あらすじ
ショウ・ブラザースが手掛けた、アレクサンダー・フー・シェン主演の本格カンフーアクションをDVD化。
元王朝の中国を訪れたマルコ・ポーロは、フビライの命により3年間の地方視察の旅に出る。
その後大都に戻った彼はフビライの暗殺未遂事件に遭遇し…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
リチャード・ハリソン演じるマルコ・ポーロが悪の大帝国モンゴルのフビライ・ハーンの配下になり中国人を弾圧する話。
香港映画からするとマルコ・ポーロもそんな扱いかあと思ってたら
事実だったみたい!
こちとらマルコ・ポーロとか言われても、ファミコンの「東方見文録」くらいしか知らなかったからなあ。
しかも絵はなんきんだと思ってたら、それも違ってた。
さてそんな勘違いをのぞいても、本作はキャストが豪華である。
特に敵の3勇士の面子が凄く、梁家仁を筆頭にいつもの王龍威と、悪役は珍しい劉家輝である!
いつもの坊主頭ではないからこれもまた新鮮。
さらに主人公側は傅聲、戚冠軍と4人出てくるが、この4人がそれぞれ拳法の特訓をして強くなり
特訓の成果を生かして強敵に勝つ辺りは、後のジャッキーの功夫映画のようなスタンダードさを見せてくれるが
こういった流れはショウブラでは珍しいので、新鮮だった。
思うにタイトルもマルコ・ポーロだし、外人使うしでショウブラとしては冒険してる映画なのかな?
それだけに面白さも十分でしたよ。
そう言えばリチャード・ハリソンて聞いたことあるなあと思ってたら、
最初はイタリアでマカロニ・ウエスタンに出ていて、80年代は香港のフィルマークでニンジャ映画に一杯出てた奴だった。
このキャリアは骨の髄までレレレなヤツだなあ。
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グリズリー

2021年11月06日 23時23分23秒 | 怪獣/モンスター

「グリズリー」
原題:GRIZZLY
1976年 アメリカ 92分
■監督:
 ウィリアム・ガードラー
■出演:
 クリストファー・ジョージ
 アンドリュー・プライン
 リチャード・ジャッケル
 ジョーン・マッコール

●あらすじ
『グリズリー』(原題:Grizzly)は、『ジョーズ』の大ヒットを受けて製作された1976年のアメリカ映画。
国立公園に出現した巨大なハイイログマの恐怖を描く。
監督のウィリアム・ガードラーは、さらに『エクソシスト』に影響された『マニトウ』を作り、
大ヒット作品のエピゴーネン作品を二つも作った人物として記憶されている。
(Wikipediaより)

★感想など
遥か大昔に6000円くらい出してVHSで購入していたものを、やっと観てみた。
勿論有名なのでタイトルとしては知っていた。
いわゆる「ジョーズ」系だろうと思っていたが、観てみたら作りとしては「ジョーズ」と言うよりかは
初期の「13日の金曜日」の作りにそっくりでビックリした。
目線カメラで(殺人者=ジェイソン視点)被害者に迫る撮り方。「13金」に似た音楽。
そしてバラバラに殺される被害者など、結構残虐なシーンが連発される。
ほんと犯人が熊じゃなくて人間だったら正しく「13金」系と言われよう。
と言いつつ「13金」はおろか、「13金」の元祖とも言われている「ハロウィン」よりも前に作られているんだけどね。
代わりに脚本と言うか展開はかなりダメダメで、その辺は70年代の映画って感じ。
ただそうは言ってもだらだらと続く感じはあまり無くテンポが良いので観やすいので興味があれば。
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