★ 二輪車新聞は今回は鈴鹿8時間耐久特集号だった。
一面のトップをKawasaki が飾っている。
1993年の優勝から実に26年ぶりの鈴鹿8耐・優勝で何かやっとカワサキも耐久レースで『一人前』になったというような感じもあるのだが、
今年も世界耐久レースでは『カワサキフランス』が2018-2019の年間王者に輝いていて、ずっと以前から耐久レースの世界では、カワサキは確固たる地位を築いていたのだが、何故か鈴鹿だけが勝てなかったのである。
1990年代から、『ル・マン24時間耐久常勝チーム』であった『カワサキ・フランス』だったのだが、何故か『高速耐久の鈴鹿』だけは制覇できなかったのである。
カワサキ・フランス・チームを立ち上げた当時カワサキフランス社長だった遠藤治一さんは、今回のカワサキの8耐優勝の私のFBの記事にこんなコメントを寄せて下さっているのである。
『kawasaki Franceが、耐久世界チャンプになっても、スズカで勝てないばかりに、日本では、オールカワサキとして、盛り上がらなかつたこと、欲求不満の世界チャンプだつたこと、些か苦い思い出でした』
確かに、ホントに無敵を誇ったカワサキ・フランスをしても、鈴鹿を制することは出来なかったし、周囲が期待するので、当事者としては余計に『苦い想い出』になるのかも知れない。
同じ耐久レースでも、8時間と24時間では全然その性格は異なるのだろう。
★振り返ってみると、カワサキは元来『耐久レース』にはいろいろご縁があり、
カワサキが正規にロードレースに進出し、カワサキとして大槻幸雄さんが監督、田崎雅元助監督という初めての監督を指定してレースに臨んだのは、1965年6月の鈴鹿アマチュア6時間耐久レースだし、このレースで初めて金谷秀夫が歳森康師とのコンビでレースデビューしているのである。
1990年代の鈴鹿も、4時間・6時間耐久はカワサキが常勝と言ってもいいほど優勝しているのだが、8耐は93年にラッセル/スライト組での優勝はあったが、それ以降は26年間も優勝できなかったのである。
そういう意味で、今年の優勝はホントによかったと思っている。