★昨日は 公立校の明石商業が昨年の優勝校花咲徳栄に勝利した。
『県内公立勢の夏の大会勝利は2013年の西脇工以来、6年ぶり』と新聞記事に書かれているが、
1950年ごろの兵庫県は公立高校が甲子園の常連校だったし、1951年は芦屋高校が全国優勝を果たしているのである。
当時の甲子園出場校は順不同に、神戸1中・神戸2中・兵庫県工・鳴尾・明石・芦屋・尼崎など、その殆どが公立校であった時代が懐かしい。
それにしても明石商業は強かった。
春の選抜でも実績を残したし、今年は芦屋以来の兵庫県公立校の優勝を目指して頑張って欲しい。
最近は野球の強豪校といえば資金が潤沢で、全国から強豪選手を集めやすい私立というイメージが強いが、今年は広島商、熊本工など伝統ある公立校が甲子園出場を次々と決めて、14校にもなっている。
明石商業は私たちの時代は、明石高校の商業科だったものが、分離独立して、明石市立の公立校となったのだが、急激に強くなったのは、
『明石市の強力なバックアップ』があったというのである。
明石市は
「野球を通じて学校の質を上げ、甲子園に出場してまちの活性化につなげる」
をかかげ、全国的にもユニークな取り組みを始めたとか。
その一つは『 監督の公募』で2005年に市の職員として全国初の「野球指導者の公募」を実施し、全国から何百人という受験者が殺到したが、
明徳義塾中学での6年間に「4回の全国制覇」の実績と、地元明石の出身者ということで、現在の狭間監督が選ばれ、2006年コーチ着任を経て、
2007年明石商業監督に就任したというのである。
そのほか、『推薦制による有力選手の募集』についても、2008年度から、全県から生徒を受け入れる制度に変更されたため、県下全体から有力選手が集まるようなったというのである。
練習環境としては、ナイター設備付き野球部専用グラウンド、屋内練習場もあり、内野の土も、マウンドの高さや勾配までも甲子園と同じにしてあるという『拘り』なのである。
★私自身が生まれも本籍も明石だし、明石商業が出来たころのことはよく知っているのだが、『明石商業の野球部』が急激に強くなった理由を初めて知ったのである。
元々明石は
●『中京―明石の25回戦』で明石高校は名門と言われ、戦後も春・夏の甲子園にも出場していたし、
●戦前から巨人の長嶋・王が新人時代までは、明石球場で毎年巨人のキャンプが行われていたこともあって、
野球には熱心だったのだが、明石市がこれまでやっているとは知らなかったのである。
★そんな経緯を知るにつけ、
『明石商業』には
『公立校の夏の大会・全国制覇』を目指して頑張って欲しいのである。
中学野球で、『4回の全国制覇』経験をお持ちの狭間監督だから、
『いい運』もお持ちだと期待しているのである。