林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

朝日は夕日

2014-09-17 | 床屋放談

 

朝日新聞が夕日新聞になったようだ。

木村伊量社長が、吉田調書を「読み間違えた」事を認め、記事を取り消し、謝罪する記者会見を行った。
お詫びのついでに、朝鮮人従軍慰安婦狩りのことも、それを批判した池上彰氏の意見を一時掲載拒否にしたことも、一緒くたにお詫びした。

本来これらは、別々にその都度社長が詫びるような重大な誤りである。
3回お詫びしなければならないところを1回で済ませたつもりで、社長以下おエライさんたちはほっとしているにちがいな。

従軍慰安婦狩りについては、否定する意見も多かったが、「そういうこともあっただろう、軍部や役人が証拠を残すはずがない」と思っていた。
従軍慰安婦が存在したことは決して良いことではないが、朝日が手を変え品を変え、この問題を穿りかえすことには不快感を持っていた。
植民地を持ったスペインやイギリス・フランスなどの新聞はそんなことはしていないのではないか。
子どもの頃、街で見たアメリカ兵にぶら下がるパンパンや、横須賀に多かったオンリーさんはどうなのか。

池上彰氏の朝日批判記事を一時差し止め、その後一転、掲載したのは、相手が人気絶大の池上さんだからである。
ほかの人だったら知らん顔だろう。現に、渡部昇一さんの著作は書評欄で完全に無視している。
ただ、この件に関しては、ほかの新聞社でも同様のことが行われているにちがいない。マスコミは休刊日や価格と同様に横並びである。

吉田調書については、東京電力が嫌いだから、所長命令を無視し9割の従業員が原発から逃げたという朝日の報道を信じた。
朝日新聞は大日本帝国陸軍や原子力村と同じだった。

数年前に「ジャーナリスト宣言」をした「クオリティペーパー」気取りの朝日新聞を好きではない。
毎月きちんと購読費を40年近く払い続けたのに1円も割り引かず、紙袋以外に殆ど何にもくれないことも納得できない
それでも朝日を購読しているのは、消去法でそうなったのであり、時々いい記事や意見を掲載したり、紙面構成が垢抜けているからである。

しかし、中国韓国に関する記事は、反日宣伝のための機関紙であるかのようで不愉快だ。
もしかすると、経営幹部や中心的な記者連中は、両国から相当な金品や便宜を受けているか、弱みを握られているな、とさえ見ている。

また、最近の夕刊1面最初の記事が気に入らない。
これは最早新聞ではなく、週刊誌である。記者や編集部は怠けているのである。
最近は頁数が少なくなった気がする。それでいて脳天気な記事で一面を埋め尽くすのは、記者が机に齧りついているからだ。

朝日新聞が起こした超弩級の誤報を、安倍晋三一派は喜んでいるはずだ。
国民はスポーツにうつつを抜かしている。右傾化と時計の針の逆回しが、これで一層推し進め易くなった。
日本は、再び、堕ちるところまで堕ちるようだ。

140917



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