林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

へとへと御岳山

2011-11-23 | 風に吹かれて

御岳山には何度も登っているし、日中は晴れるという予報だ。
しかも坂戸の親方・匠さんがサンチョ氏を伴い、わが猫額亭門前まで大きな車で迎送して下さる。
だから御岳山行はらくらくハイキングとタカを括っていた。

門前から1時間余りでケーブルカー頂上駅に着いた。
天気は一向に良くはならず肌寒い。頂上駅から御嶽山神社下を経由し、長尾平まで歩いた。
身体は温まり、ここまでは予想どおりのらくらくハイキングだった。



だが長尾平分岐から、さぁタイヘン。原発事故級の想定外である。
転がり落ちそうな階段を100メートルも跳ね下り跳ね下りしているうちに、膝が笑いだしたのである。
階段は石ころだらけ、根っこばっかり。瞬時も足元から目を離せず、七代の滝に着いた時は汗ぐっしょりに。

滝の先がまたタイヘン。胸突き十八丁、死の鉄板階段である。それを八百段もよじ登った感じ。
心臓はばくばく、足はよろよろ、周囲の秋を愛でる余裕なぞ全くなく、写真どころじゃありませんからね。

先導する匠さんはいいよ。老人力不足でコンパスが長い。愛妻弁当にも恵まれて体格がいい。
サンチョ氏だって足は短いが小柄軽量。二人とも余裕の階段登りだったらしく、口惜しい。

「岩石園」とは大袈裟である。岩が転がっている当り前の小さな渓流だ。紅葉は無く黄葉ばかり。
だが渓流と絡みながら歩く道はよく整備され、少し楽しくなってきた。新緑の頃は、もっと良さそうな渓流である。

渓流の終点で昼食。匠さんの夫人による創作めし「マテバ椎実入混ぜ御飯黄菊花弁葛葉包み」は美味かった。
ガツガツ食ってしまい写真を忘れちゃった。また作って下さいね。それに短くステキな名前を考えて。

綾広の滝は今でも山伏の行場として使われているようだ。
越中おじがいなくても岩下に御幣があり、何やら怪しい雰囲気だ。滝はたいしたことはない。

滝を後にしてまた登る。後は緩い坂道が長尾平まで続き、都水道局職員が烏天狗のように追い越して行った。
辺りはますます暗くなった。天狗が霧を呼んだようだ。

    【滝巡りと岩石園へこれから行く方にご忠告】
    森生たちの経路を逆に進み、岩石園から引き返すこと。努力対効果を考え七代の滝は外そう。
    滝といったって山犬のお叱呼みたいな滝だからね。

長尾平に着いたのはまだ2時前だった。
膝の笑いも静まり、心臓が飛び出さなかったお礼参りのため「武蔵御嶽神社」に参拝した。

ここで一旦休憩し、神社の印象は次の記事にしますね。ふぅ。
なお、御岳山へ行ったのは去る11月15日でした。

111123



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