御岳山の山頂にある神社の正式な名前は「武蔵御嶽神社」である。
創建は古く、祭神が大勢待機し、江戸の西を守り鎮める重要な神社だった。
だが、そのわりに貫禄も有難味もあまり感じられない。失礼ながら、全体が芝居の書割のように薄っぺらい。
石段正面にある拝殿。形は立派だが権現造りにしては軒下の装飾が足りず貧弱。注連縄が棒状なのも不思議。
それに正面をガラス戸で閉じていては、参拝者の祈りや願いが本殿におわす神々に届かないではないか。
国宝・重文を蔵する宝物殿は消防車の車庫か山車の倉庫である。
見ものは石段上左右で睨みを利かす山犬、つまり日本狼の阿吽像である。
お犬さまながら、宝物館前に立つ畠山重忠乗馬像を圧倒するド迫力がある。
自然石の長い石段は改装工事中。
駅の階段のように歩き易くはなるが、神寂びてくるのは百年後だろう。
石段は通行止めのため裏の坂道を登った。相当な急傾斜でアキレス腱が自然に伸びる。作業車が転がり落ちてきた。
帰りもこの道を、今度は足を踏ん張りながら下りた。
御嶽神社は、拝殿奥の本殿が小ぶりながら形がいい。
その本殿の周囲は神さまの団地になっています。疲れていても必ずお参りしましょ。
武蔵御嶽神社参拝と観光に関するHPを探し出しました▼
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