林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

買物難民として言う

2009-07-11 | 高麗便り

わが町が、彼岸花の巾着田と同様に有名になってしまった。
住人は「買物難民」なんだそうだ。
親戚からは早速お見舞の電話があった。「難民」は事実だから情けないね。

山奥だけどスーパーあるから便利だよ、と家を売りまくった東急不動産は、物件を売り尽くしたら、採算がとれない、とあっさり系列のスーパーを閉鎖してしまった。
スーパーは別会社だからしょうがない、んだそうだ。

利用しなかった住民にも責任がある、との自虐的な意見もあるが、それは違う。
スーパーに、品揃えやサービスで努力した気配は見えなかった。のんべんだらりな商いで、終いにはお粗末100円ショップを引き入れる他力本願だった。

もともと系列のスーパーは、単なる目晦ましの一つだったのだ。
一生モノを売る企業責任などは持たない、場末の不動産屋だったのだ。

まだ若いから車で新しいスーパーに行ける。山坂越えて、歩いてだって行ける。
だがこの蒸暑さ。道は雨のためガレ場が増え、一層歩き難くなった。
道には蛇、叢からは猪が飛び出す気配。夏場は敬遠したい長~い坂道である。

ようやく自治会が本気になっているらしい。
会長が日本最大のスーパーに出店を頼みに行った、とか。
2200世帯じゃぁね、8000世帯はなければね....、と断られた、と。

失礼だけど作戦ミスですね。大手は莫大な本部経費がかかるので出店のハードルが高い。今さらスーパーにブランドなんぞ不要です。小企業の方が熱心だ。

一方、ボランティア集団「福祉ネット」は高嶺者世帯や子育て最中世帯に対し、次から次へと新機軸を繰り出し大車輪。大いに期待して、手伝いたいくらい。

町内に住む市会議員センセが、発言せず、行動しないのはどうしたことか。
選挙の時は五月蝿くガナルのに、お声は聞いたことも、見たこともない。
月給貰ってるんだろ?

福祉専門と提案力が自慢だったお二人じゃないかぇ。懸命に働けば、選挙の時、駅前でみっともないご挨拶なぞ、必要無くなりますよ。
ふんっ、文化の香り高いまちにしたい、だとさ。

読売やNHKに報道される以前に、不動産価値は急降下したはずである。
固定資産税都市計画税は、買物に行く交通費分くらいは安くして欲しい。

行政や市税、市会議員の行動について、関心の無い脳天気な住民が多かった。
これを機会に、自分の住む町に関心を持つ人が増えればいいのだが........。

なお、放送記者は「フード・デザート」と言っていた。恐らく「food desert 」のことだろう。
バカバカしい、格好付けないでくれ。
こういう言い方は直ぐ流行り、「リストラ」と同じ使われ方になるだろう。
「買物難民」でいいよ。



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