林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

言いまつがい

2009-03-28 | 林住期

  

  心にも無いことを口走り、ご迷惑をお掛けしたとしたら遺憾に存じます。
  なんてことが多い。

店を譲って引退する社長と話し中。
社長の奥方、マダム・ドトゥールを憎んだことを思い出した。

  ◎◎◎

去年、町歩きのあと、社長の喫茶店で一服した。
家に帰ったら相手だった端然氏から電話が。

  あの喫茶店に、想い出がある帽子を忘れてきた。
  電話番号がウチの電話帳に載ってないので、番号教えて。

ほいきた、とウチの黄色い電話帳を探したが載ってない。
この電話帳、一発で見つかった試しがないのはどういうワケ?

喫茶店の社長は昔から知ってるので、名刺交換なんかしたことが無い。
止むを得ず、緑の電話帳で社長宅を調べ、留守番してたマダムに尋ねた。

  知りまっせん!そんな店。
  飯能駅に聞いて下さいっ!

で、ガチャリ。

何たる不親切! 無愛想。
楚々の昔は別にして、大輪鬼罌粟の今。
店では、満面の笑みで歓迎してくれたし、一緒に早い夕飯食ったこともある
いくらダンナに不満があっても、そりゃアンマリな! 憎たらしい。

やはり彼女とケッコンしないで良かった.......。
そういえばあの時、餃子くれるって言っときながら、ぜ~んぶ自分で平らげちゃった。
ケチ、口惜しいなぁ。

  ◎◎◎

黄色い電話帳をもう一度調べたら、今度は載っていた不思議。
電話をしたら、

  はい、スタバです

  ☆ん?......、ドトゥールじゃないの?

ドトゥールを、商売仇である飯能駅スタバに変換していた!
スタバって口走ってたんでした。
マダムの不愛想は当然だった。

ごめん、ごめん。
マダムに今度合ったら、..........また忘れてるよね。

太郎クンを除く言い間違いの数々は、「ほぼ日刊イトイ新聞」へ。
▲絵は玉村豊男(「農園からの手紙」中公文庫刊)。



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