英トラッド・フォークを電化して独特なフォーク・ロックを編みだしたフェアポート・コンベンション。
その彼らの1969年4枚目のアルバムがLiege & Lief。
(2002年にリマスターされた再発CD盤、2曲ボートラが追加されている)
収録曲8曲のうち5曲が英トラッド曲の改編版で残り3曲が彼らのオリジナルという編成。サンディー・デニーのしっかりした歌いっぷりに、エレキとバイオリンが絡みあいブルースが混ざり合うアメリカのトラッドとは異なる英国独自のニュー・トラッドとでも呼ぶべき作品。
後のジェスロ・タルの70年代中期のトラッド路線の作品にも同じ様な雰囲気を味わう事が出来る。
エレキ、キーボードにドラムがギンギンに響き渡るハード・ロックだけで無くたまにはこの手の音楽を聴いてまったりするのもいいのではないか。