過去にモアと砂丘の映画のサントラを制作したピンク・フロイド。
またまたサントラ(フランス映画、La Vallée)の依頼があって早速取り掛かる。
時は1972年、ちょうどイギリスでThe Dark Side Of The Moon(狂気)の制作の途中、パリに移動してなんと2週間で完了。
完成した作品は、Obscured By Clouds(雲の影)。
(ジャケもたまたま撮られたピンぼけの写真が採用と、らしさ溢れる作品となった。)
彼らがサントラを制作する際どの程度映画のシナリオや映像の影響を受けているのか不明なのと、私自身が肝心の完成した映画を見ていないのではたして映画にフィットしたサントラして成立しているのかはなんとも言えない。
ただ狂気のアルバム制作中だった事から考えると、彼らにとって息抜きのレコーディング・セッションだったのでは?
狂気の様な作り込まれたサウンドでなく、シンプルで力みもそれほど感じさせない。
映像があるかないかは関係なしにゆったりした感じでらしい曲が次々と....
やっぱりピンク・フロイド。