CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

英国生まれのニュー・トラッド

2023年09月14日 | BRITISH ROCK

英トラッド・フォークを電化して独特なフォーク・ロックを編みだしたフェアポート・コンベンション。

その彼らの1969年4枚目のアルバムがLiege & Lief。

(2002年にリマスターされた再発CD盤、2曲ボートラが追加されている)

収録曲8曲のうち5曲が英トラッド曲の改編版で残り3曲が彼らのオリジナルという編成。サンディー・デニーのしっかりした歌いっぷりに、エレキとバイオリンが絡みあいブルースが混ざり合うアメリカのトラッドとは異なる英国独自のニュー・トラッドとでも呼ぶべき作品。

後のジェスロ・タルの70年代中期のトラッド路線の作品にも同じ様な雰囲気を味わう事が出来る。

エレキ、キーボードにドラムがギンギンに響き渡るハード・ロックだけで無くたまにはこの手の音楽を聴いてまったりするのもいいのではないか。


英国生まれのブルー・アイド・ソウルのボーカリスト

2023年09月14日 | BRITISH ROCK

個人的に英ミュージシャンな中で好きなボーカリストと言えば、ハンブル・パイのスティーブ・マリオットとこれまた同じスティーブのスティーブ・ウィンウッドですかね。

どちらもブラック・ミュージックに影響を受けたソウル・フルな歌い方で他のボーカリストを圧倒していると思う。

本日は、後者のスティーブの1986年の4枚目のソロ・アルバム、Back In The High Lifeでも。

スティーブは60年代から若干16歳でスペンサー・デイヴィス・グループのボーカリストとしてレコード・デビューし、また自身のバンド、トラフィックやクラプトンにジンジャー・ベイカーらと組み短命に終わったブラインド・フェイスなどでも活躍。

そしてその後はソロ活度へ舵を切る。

持ち味はやっぱりポップでファンキーなメロディーに絡み合うR&Bやソウル・ミュージックが根っこの伸びのあるボーカルですかね。

このアルバム、アメリカではかなり売れて全米3位、更にシングル・カットされHigher Loveは全米1位、更にグラミー3冠のオマケ…

アメリカ人はこの手のミュージック大好きだね。


曇り空の冬のロンドン

2023年09月12日 | BEATLES-BADFINGER関連

ウイングスの世界ツアーが終了し小休止の後1977年のウイングスは再び始動。

冬のロンドン、アビーロードスタジオで新作のレコーディングをすたとさせ、その後カリブ海、バージン諸島沖に浮かぶクルーザー内でのレコーディング再開したもののギターのジミー・マカロックとドラムスのジョー・イングリッシュがバンドから脱退。

リンダの産休もあってポールとデニーの2人でアルバムを仕上げる結構ドタバタ騒ぎとなるも、1978年に待望のアルバム、London Townがようやく完成。

(CDのボートラ、Mull Of Kintyreが英国で大ヒットした。)

ただ数々のヒット・アルバムを出し、さらに世界ツアーを成功させたポールにとってはメンバーの脱退なんてどこ吹く風。周りがどうあろうと自分自身のやりたい事をやれば自ずから満足のいく結果が出ると言う、かなり自信に満ち溢れた時期だったのだろうか。

アルバムは全米/英、それぞれ2位/4位と大ヒットを収めた。

Band On The Runの様な一般受けする派手な曲はなく全体的にはちょっぴり地味な印象かも知れないが、収録された曲はそれぞれがしっかり作り込まれている。


ジョージのアルバムのお供に

2023年09月11日 | BEATLES-BADFINGER関連

ジョージのダーク・ホース・レーベルから1974年に出た、スプリンターの幻のアルバムThe Place I Loveでも。

(英盤は真ん中のラインから左右に展開する観音開きの特殊ジャケット。)

(観音開きの扉を開けると何だかノスタルジックな風景が...)

中身はと言うと、もしジョージがボーカルを取れば、ジョージのソロ・アルバムと言っても全く違和感のない懐かしいサウンドになっていて、ジョージ・ファンにとっては必携のアルバムですかね。

ファンキーなGravy TrainやHaven’t Got Time、哀愁を帯びたメロディーの China Light、Costafine Townに Elly May、そしてアコースティック・サウンドのDrink All Dayなどいい曲ばかりで聴きどころ満載。

(ジョージが所属する事務所名が 'Oops' Publishinng Ltd.、日本語に直せば 'やっちまった〜' 出版社って感じだろうか?)

 

 

 

 


アンブロージア、Life Beyond LA

2023年09月10日 | AMERICAN ROCK/POPS

1975年、プログレ不毛の地アメリカのロスアンジェルスでプログレ・バンドとしてアルバム・デビューしたアンブロージア。

その彼らの1978年の3作目のアルバム、Life Beyond LAではプログレ風味の味付けは残しつつポップなAOR路線に衣替え。

(メンバーもデビュー当初の4人組から一人減って3人組のユニットとなる。)

特にシングル・カットされ全米第3位に輝いたHow Much I Feelなんてラジオで流れていたのを初めて聴いた時をソウル・グループの作品かと見紛う歌いっぷりで、らしいバック・アップ・コーラスも完璧。

アルバムも全米19位と前作79位から大躍進を遂げ、彼らの人気もアルバム・タイトル通り、ロスアンジェルスを越えて全米へと広がることに。

やっぱりアメリカではプログレでは食っていけない不毛の地だとこのアルバムを聴いてより実感するに至る。


ゆったりした気分になれるよ~

2023年09月09日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

今日お昼に電子レンジを使おうとするも何故か電源が入らない。

昨日までは何の問題もなかったのに….

製品の回路図を眺めてみると、変圧器の手前の主電源の回路にヒューズを発見。

1番の可能性はこのヒューズが切れていると思えレンジのカバーを取り外すと、そのヒューズが真っ黒焦げ。

ただヒューズは基盤の奥まった位置に半田でしっかり取り付けられていて、その基盤を取り外すのには電子レンジをさらに分解する面倒な作業が… さらに半田付けの道具とヒューズをどこかで調達しないといけない。昔は半田ごて、半田とフラックス持っていて簡単な修理は自分でやっていたんだけどね~

てな事で自力での修理はあきらめることに。

また保証期間がとっくの昔に切れているので、いつ来るかわからないメーカーのサービス・マンを呼ぶのも却下、それに自宅での修理となると諭吉さん越え確実だからね。

最後の手段として某通販サイトでポチッとすれば、明日昼過ぎには玄関前まで持ってきてくれる。

てな事で、ポチッ!

まあ便利な世の中にはなったけれど、ただ急な出費で頭にキタ~!って感じ。

そんな時にはエリック・クラプトンの1975年のアルバム、There’s One In Every Crowdを取り出してみる。

大ヒットした前作の461 Ocean Boulevardを受けてその延長線上で制作された作品はレゲエといつものプルース・ロックで構成されている。

前作と比べると、シングル・カットされたI Shot The Sheriffのような大ヒット曲がない分全体的に少々地味目には感じるが、その分レイド・バック感マシマシでゆったりした気分になる癒しの作品。

でっ、ちょっとは落ち着いた?

今はもう無の境地。

だけどカード決済日にまた頭にキタ~!ってなるかも。


懐かしのレコード

2023年09月08日 | JAPANESE

1969年、アメリカの女性フォーク・デュオとして日本デビューしたベッツイー&クリス。

北山修と加藤和彦コンビのペンによるシングル第一弾”白い色は恋人の色”は大ヒット。

辿々しい日本語での歌唱がより初々しさを感じさせる。

白い色って汚れのない色。何か忘れていたものを思い起こさせる。

オイラにもこんな真っ白い時代があったんだ。

(当時日本コロンビア系列のデンオン・レーベルから発売された。そのデンオン、今じゃデノンと名乗っている外資系の音響製品製造の会社だ。)

 


カマキリ号でいざ出発!

2023年09月07日 | AMERICAN ROCK/POPS

決してハイウェイを弾丸の如くぶっ飛んだり、巨大なタイヤを装着するようなモンスターカーでもないけれど、State Of The Art、最新技術の粋を詰め込んだこのカマキリ号で冒険の旅に!

1982年の傑作アルバム、The Nightflyから10年余りの歳月が流れ過ぎついに登場したのが1993年のドナルド・フェイゲンのセカンド・ソロ・アルバム、Kamakiriad。

サウンドはスティーリー・ダンの延長上にあるいつものアレでまったりする。

ソロ名義のアルバムではあるが、 そもそもプロデュースとギター・ベースの演奏を相方のウォルター・ベッカーが務めているのでもうスティーリー・ダンの新作って言っても差し支えない気もするが…

それよりもアルバム・タイトルがなんで日本語のカマキリなのかな?


久保田早紀

2023年09月06日 | JAPANESE

80年代前半にかけてシティー・ポップ系のサウンドで人気のあったSSW久保田早紀。

1979年にアルバム、夢がたりでデビュー。シングル・カットされたオリエンタル・エキゾチックな香りを醸し出す異邦人が大ヒットし人気を博す。

因みに1984年の結婚後に久保田早紀としての活動を停止し、その後は本名久米小百合で教会音楽家として活動再開ってWikiに書いてあった。

我が家にも彼女の古いCDのベスト・アルバムがある。

CDジャケに1992年の日付が表記されていたのでもう30年ほど前に買ったものだろう。80年代当時、テレビのCMでよく聴いた異邦人とオレンジ・エアメール・スペシャルをもう一度聴いてみたいと思い多分買ったのかな…

買ったは良いけどほとんど聴かず放置していたCD棚から発見!

ヒット曲はもとより全体的にしっとりしていい感じ。

昔はよかったなんて言うとオジンの戯言って言われるかも知れないけれど、本当にいいんだから。


ハッピーさん、幸運祈る!

2023年09月05日 | AMERICAN ROCK/POPS

70年代中頃、ジョン・クーガー名義でデビュー。売れない時期があったあったものの、1982年に出たアルバム、アメリカン・フールが全米1位となり一躍スターに。

1982年にジョン・クーガー・メレンキャンプと改名し更なる活躍を続け、1991年にはクーガーが取れて本名のジョン・メレンキャンプと名のる。

1994年に心臓発作で危うくあちらの世界に行きかけたらしいが、なんとか無事にこの世に生還。

その快気祝いとでも言える14枚目のオリジナル・アルバム、Mr. Happy Go Luckyが1996年に出た。

(天国と地獄の狭間で何を思う?)

長い人生色々あるけれど、何事も楽天的に捉えこれからも自分なりにロック続けていくよ!ってなポジティブなメッセージと捉えればいいですかね?


何故かDoo-Doo-Doo-Doo-Doo-Doo〜🎶から始まる。

2023年09月04日 | CSN&Y

本日は1971年に出たCSN&Yのライブ・アルバム、4 Way Streetでも。

70年の全米コンサート各地の会場での音源から選択され2枚組のLPにまとめられ、グループでの作品だけでなく各自個別の活動での作品も披露され、彼らの集大成的アルバムと言え良い味出てます。

難を言えば、アルバムのオープナーにCS&N時代の象徴とでも言えるSuite, Judy Blue Eyesが収録されるも、何故かのエンディングでのコーラス・パートがフェイド・インしてわずか数十秒で終了してしまう事ですかね。

アルバムに収録に耐えうる音源が無かったのでしょうか?

因みに1992年に再発されたCD盤ではボーナス・トラックが4曲も追加されよりパワー・アップされたアルバムに。


なぬ~ 完全盤だって? 

2023年09月03日 | Euro Pop

昨日、某通販サイトでビートルズの1966年に出た米編集のYesterday And Today完全盤のCDを発見。

ユニバーサルからの販売ではなかったが (これって音源の権利関係はどうなっているのかな?)、オリジナル音源がステレオ・モノで蘇る!さらに当時発売されたステレオかモノ・バージョンのレコードを入手しない限り聴くことが出来ない音源!てなインパクトの記述が…

それじゃ今日はその貴重な音源でも聴いてみようじゃないのと、手持ちのアメリカのキャピトル編集盤Yesterday And Todayのレコードを取り出す。

このアルバムの収録曲は英盤アルバム、HelpからYesterdayを含む2曲、Rubber Soulから4曲、Revolver から3曲に英シングル盤のWe Can Work It Out とDay Tripper、計11曲からなる。

英盤原理主義者でない私はこれはこれで結構楽しめるし、オリジナルのブッチャー・カバーのジャケならばなお嬉しい。

(CD盤のレプリカ・ブッチャー・カバー、もしオリジナルLP盤ならかなりの価値の高いものとなる。)

難を言えば、英オリジナル盤と比べて各アルバムの収録曲を減らしまたシングル限定曲などを追加して水増し的に制作された米編集アルバムは、1枚あたりの収録時間が30分を切り少々物足りなく感じる。

でっ、貴重な音源堪能出来たかって?

それがね、よ〜く調べてみると持っていたレコードは通称オレンジ・キャピトルのレーベルの1976年ごろのステレオ音源の再発盤で、それまでは11曲のうち3曲が擬似ステレオで収録されていたのが、なんでもこの年代の再発盤から通常のステレオの音源に差し替えられたとか… 残念!

(通称オレンジ・キャピトルのレーベル)

まあ違いの解らぬオジンにとってはオリジナル音源であろうがなかろうがどうでもよい話ですかね。


もしオイラのデキシー・チキンになってくれたら.... みんな兄弟。

2023年09月02日 | Southern Rock

1973年、ローウェル・ジョージ率いるリトル・フィート3作目となる渾身のアルバム、Dixie Chikenが出た。

南部のルーツ・ロックが芸風で、このアルバムでもそれを象徴するかのようにテネシー州メンフィスとかルイジアナ州ラファイエットなんて南部の地名も登場。

特定のリスナーからは高い評価を受けるものの残念ながらあまり売れなかったそうな。全国区の人気を得るにはまだまだ地味な存在だったのかな?

リーダーでスライドの名手ローウェル・ジョージはカリフォルニア出身で、同じカリフォルニア出身でドロっとした南部サウンドを求めたCCRと方向性はなんとなく似ていた様な気もするし、個人的にはもう少し一般ウケする様なロックンロール1−2曲ブッ込めばもっと人気が出たかも…

キーボードのピル・ペインなんてドゥービー・ブラザーズのレコーディング・セッションでポップな曲弾きまくっていたしね。

まあ、リトル・フィートとしてはそっちじゃない!ってことだったのかな?


2曲で56分

2023年09月02日 | Southern Rock

本日はオールマン・ブラザーズ・バンドの1971年のThe Fillmore Eastのライブでも。

このライブは3月12と13日の2日間に渡って繰り広げられた。

その中から9曲が選曲され1971年のAt Fillmore Eastとして2枚組のライブ盤として発売。また未収録の3曲は次作、Eat A Peachに収録された。

今日は週末、少しばかり時間に余裕があるので普段聴くことの無い長尺曲に挑戦。

2003年に出たAt Fillmore Eastの増補再発盤CDのセカンドCDには4曲が収録されていて、中でも23分に渡る熱演を収めたWhipping Postとレコード片面に収めきれない全編33分以上に渡る規格外ジャム・セッション、Mountain Jamでもトライしてみようかと...

いや~やっぱり長い! トイレ休憩が必要だね。

若かった頃のように、ヘッド・フォンを付けて神経を集中して聴いていくのはもう無理。

何か他の事をしながらBGMとして流し、デュアン・オールマンとディッキー・ベッツのギターの掛け合いに時折耳を傾けるのが正しい楽しみ方なのかも...


麻丘めぐみ、セカンド・アルバム

2023年09月01日 | JAPANESE

今はオジンの身であるオイラだが、こんなオイラにも他の人と同じ様に甘酸っぱい青春時代はあった。

ロックばっかり聴いていたわけではなく、流行りの歌謡曲やフォークソングなんかを時折を口ずさんだりしていたっけ。

1972年6月和物では演歌専門だったレーベル、ビクターからポップス歌謡第一号として麻丘めぐみがアルバム・デビュー。シングル、”芽ばえ”を引っ提げて一躍売れっ子アイドル歌手となる。

その6ヶ月後に第2弾のアルバム、”さわやか”が発売されてオリコン10位、シングルはアルバムから2曲カット。”悲しみよこんにちは”が6位、”女の子なんだもん”が7位とその人気を決定づける。

その後も継続的にアルバムやシングルを出し続けるが、彼女のピークはやっぱり1972年のデビューから1974年末の2年間に集約される。

アルバムには歌謡曲風の曲も収録されているが、やっぱり筒美京平作曲の軽やかなポップス系の曲が彼女にはフィットする。

久しぶりに聴くと恥ずかしながら楽しかったあの頃を思い出す。