私のなかに多くあるメモリのなかで、消せない一つのメモリに対する思い一つのメモリの消そうそう思いながら残るあの人のメモリもう過去のこと今さら使うことのないあの人のことポチ(削除)消すと消滅しゼロ消去がハードまで消すのが怖くポチに迷い続ける私。 . . . 本文を読む
私のであいはいろいろありその一つがいつも決まった時期に出会う秋の花、その出会いはひとりの友との再会であり新たな出会い。きょうの出会いきょうの出会いはひとではなくそろそろ逢える秋の人今日は逢えるかな訪ねるとそこには求める相手はいず木立の下で待つ人はいずいたのは人出会いを求める人から人に変え交わす言葉が私のきょうの出会い。 . . . 本文を読む
町の空き地を小さな花で埋める盗人萩の咲を見て秋の野花あなたは邪魔無作為に踏まれ倒れてもそれでも晩夏から蕾をつけ初秋からほほ笑む野花その花に誰も関心を持たず無視される私いま花が旬を迎え別れの季節に想い出を添える。 . . . 本文を読む
この秋は残暑は厳しく大地を潤す雨も少なく、未だに夏を思わせるなかで思うのは私が好きなヒガンバナへの想い彼岸の一輪朝露を見る頃に土から茎を伸ばしあどけないふくらみを思わせる蕾から肩から衣を脱ぐように現す赤い長襦袢の美を見せる一輪の曼珠沙華花の美はその色その燃える炎のような赤が描く狂おしく燃える花びらに見るのはひとをいちずに思う恋彩か。 . . . 本文を読む
立秋からはや一ヶ月半が過ぎようとするなかで、その変化に抵抗するように夏彩が至る所で夏模様が居座る居座る暑いいまだに夏模様が広がり彼女がさようならと告げたのに町にいまだに居座り去らない人嫌なやつ夏の終わりに別れを告げたのだからその思いを無視して今日も空の白亜のソファに座り居座り続ける嫌な人。 . . . 本文を読む