一株の薄
ピース薄芒そろそろ花が咲く芒僅かながら秋を感じる朝夕、日中のは夏模様、秋、微量たりとも感じない気配、お盆が過ぎて秋の気配を感じてもいい頃なのに日中は暑く夏模様が続く、陽の落ちが早く......
一株の尾花咲く秋
日本中の山野に自生し、この国の秋の野を象徴する薄。
私が日頃歩く山の薄は群生することなく大体がひとりで咲いて、彼女達は至る所の空間に住まいを構えひとり悠々自適の生活を楽しんでいる。
薄はイネ科の夏緑性多年草で1~2mに成長し、9月から10月にかけ花を咲かせ初冬の夕日に裸体を染める薄、その語源には諸説があり、ススはすくすく真直ぐに立つことを表し、きは草や茎の意味を持つ。
薄の花
秋の七草のなかで
一番素朴で色彩の薄い尾花
そのせいか余り人気がなく
山野で出合っても
薄か・・・
そう言って通り過ぎ
直ぐに想いでから消える
この活性の高い野花は
空間があれば至る所で群れを作り
占拠し
山全体を薄で染め蔽う。
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