2014.11.5「風」
小春めいた暖かい陽射しのなかで吹いて来る風が私の頬をかすめながら私のこの感触を忘れないでそう囁きながら触れて行った優しい風。
昨日は昨年のことのような陽射しも風もなく、空は一面の青空を消された薄曇り、
時折思い出したように冷めた青空が広がり、仄々とした陽射しが初冬の空に横恋慕を仕掛ける初冬の暖かい一日、
今日は久しぶりに余り人の歩かない樹木の稜線を歩きながら汗を流す。
冷えた身体から余り寒さを感じず時折樹木越しに覗く山並みの染まりを見ながら、この山の紅葉もいい顔になって来ている、そう思う一日。
染まり
染まり
これが三季を生きた一葉の証か
この一葉の染まりに宿る
悲壮感
悲哀
ある意味で寂しい色
いま
別れが欲情の炎となって
一葉を染め上げる
別れの宴は短く
一人また一人去って宴は寂しく終わり
暫く時を擱いて
長い沈黙と眠りが訪れる。
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