雨空の一日

そら

微妙雪が止んでようやくあの重く、息苦しい空色と寒さから解放された今朝の空、空には未だに灰色の雲が全体を蔽い、散る気配がない。時折陽射しが隙間からこぼれ、所々に薄い懐かしいホットする...

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そら
いつもこの星の天空を蔽うそら、陽と陰が２４時間支配し空に顔をつけていく。
「今日は雨か」一日中雨降るのかな？
そう思う空は暗い灰色が隙間なくびっしり張り付いて一面蔽い一粒の涙を落としている、まだ思いつめの状態かな、そのためか全体が暗く沈み扉を開けるのを躊躇わせている。

「今日は雨か、わかっていてもこう暗く、ねちねち降ると憂鬱かな？」
そう思う空は土砂降りに至らずまだしく・・泣く程度、
「でも、この雨空じゃ出るのは・・・」そう呟きながら窓越しに雨を眺める。

一日

一日雨かな・・・
そう思う天は暗く哀しい顔している
そう今日の私みたい

でも
この雨が強張った大地を緩ませ
雪を融かし
流れを生み
春を芽吹かせる
そう分かっていながら
気持ちがなぜか昂らない朝の雨

なぜかな・・・
朝からの雨で素直になれない一日。