野辺のコスモス

コスモス。
涼しくなるといっていたがやはり暑い、
涼しく感じたのは朝のひと時だったけど、陽が高くなるとやはり暑い・・・
真夏のような迸る汗ではないが体のいたるところから噴出す汗は夏そのもの感じ、
そんななかで見つけた数本のコスモス、綺麗な秋模様の花色を見せて、
私の足を止めさせる。

早いな・・・コスモス、
秋の空に映える優しい桃色私は好きだ。

コスモス

私が手にとって触れただけで
無粋なごつさと温もりで
一撃をくらったように一気に花色が失われ
微妙な温度差に左右されながら
可憐な一花が
秋の気配に翻弄されながらゆれている

ああ・・・
忍び寄る秋に戯れる暑さよ
花は誘われ一花を咲かす
早いな・・・
そう思いながら見つめる一花に
ひと時の秋の気配を感じ
山から下りて秋空に舞うアキアカネを追う

空は濃厚な秋模様
されど雰囲気いまだに夏模様
一足先に花を咲かせるコスモス　
なぜか無邪気　　

後どうするの・・・
気になって足が止まる。