大好き。

私が歩く山。

私がいつも訪れるこの山は最高400メートル未満である。
日本100名山にも記載されていない地元の山、
そのせいか訪れる人も少なく、荒れてもいないし、塵もそれほど落ちていない。
何も、100名山が登る対象の山であるとは思っていなし、憧れてもいない。
そう言うと、年寄りの負け惜しみに聞えるのは歪めない事実ではあるけれど、
低山は捨てがたい山である。

中高年に人気のある有名な山はブランドかも、
一時期、私もその山を目指したけど、今は地元の山を見直したいと思うのである。
日本100名山イコール美人と考えると、さしずめ、私がよく行くこの山は不美人となるのである。そう、老いた年寄りと子供しか相手にしない山かな？
しかし、何も美人がいいとは限らない、この不美人にもそれなりにいいところはある。
そんないい面を見つけ、愛して、普通に接し、大切にしていきたい。

不遇。

低いな・・・

姿
不細工
優しいから直ぐに頂上に立てる
半日行程で
遊んで見て帰れる

森は雑木で蔽われ
沢の水も少なく
路は快適で迷う事はない
それでも私はこの山が好きで愛している
低くても
不美人でも
100名山に登録されてもいなくても
山である

低くても
素敵な
尾根の頭があり
流れる沢があり
岩場もある

これでいいじゃない
不美人で
私はとても気にいっている。