流れ込む雲が描く一こま

今日も空は
うれしいと思う反面欲しいかな・・・
でも今頃の雨は寒いからな？
そう思う反面、やはり一雨欲しいこの頃


未明から、
夜明け前の空は明るい灰色の海となって広がり、いま、その海の上を風が怒りを伴って吹き荒れ、北から氷塊が次から次へと風によって流れ込んで、空を氷塊へと変え、
あの澄んだ冷たい夜明け前の青色を消している。
風。
冷たく、寒く、暖まった温もりを、半ば強引に唇を奪うように奪っていく乱暴な風、
あの重い常緑樹の小枝が揺れ、悲鳴をあげている。

この分だとこの寒さ、今日一日のさばりそう。
冬空

この１２月に入って
久しぶりに煤色の冬空が街を覆う

表情

寒く冷たく凍えそう
明るさも
笑顔も
冷たい底に沈み寒々としている

風

すべてを奪い
町中を駆けめぐり
音はすべてのものを威嚇し
平然と温もりを奪っていく　

空

一面を覆う灰色
乱雑に殴り描きされる煤色の塊　
表情は秒単位に加筆され
重く息苦しい表情をみせる。