早春の一ページ

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一枚・・、めくるのが楽しい２月の終わり。
灰に埋まった炭を掘り起こし、消えそうな種火で暖をとるような今日の朝、
暖かい朝であるけれど、体全体を暖めるほど太陽は空高く昇っていない、
明けは譜面のないリズムのスローテンポ、
太陽はいまだに東の地にあって、ようやく筆を取り夜明け色を付け始めたばかり。

火柱が東を赤く染めるのは私が一杯の珈琲を飲み干し、そのオレンジの炎に頬を染める頃かな・・・
今日は暖かい一日になるから、空がそう私に教えている。
春

今日はようやくひと息つけそう
空を見ても
街を見ても
地表を見ても
とてもいい感じ

空はピュアなブルー
風はなく
時はスローテンポで流れ
何となくうれしい

セピアを割って覗く新芽
彩り
匂い
薫り
春の一粒の真珠

早春の陽射しを受け
きら・・輝く眩しい人。