四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

破壊

2011-02-18 | Weblog

夜半から激しくなった雨が街の片隅に残した名残、それは小さな水溜り、緩み、新芽のふくらみ・・・その爪痕が至る所に残っている。
空には様々な流氷の形の雲が強い風に押されるようにゆっくり流れ、薄くなった雲の割れ目から覗く青い水面、一筋の太陽の光、その神秘の眩しさに惹かれ、
割れ目が広げ青い水面を拡大させていく情景に、春に向かうときめきを感じるのは私だけだろうか?
春は流氷の流れに乗って訪れる。

雨の後

私は今の時期の雨が好きである

雨はこの凍えた雰囲気を壊し
乾いた大地を緩ませ
沁みこんで
潤いが新芽を地表に押し上げ
初心な芽を枯れ野に覗かせる

何の変哲もない
雪のない町の営み
先駆けの春
セピアの枯れ草の上を
まるで宝物を探すように探していくときめき
恋とは違う感触に
今までにないざわめきを感じる 
雨後の出会い 

この微妙な淀み空間の流れ
私の求める数少ない一枚のページ。
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