今日の雨は無音
音雨音冬の雨荒れの前兆ざわめきざわめき成熟していない雪雲が、北からが千切れて飛んで来て、冬の寒空を展開している空、風は強く吹いて私から温もりを奪う風、吹いてない、うれしい、そう思う......
今日の雨は無音
そう書いていた昨年の記事、この日曜も午後は雨と言っているので同じような一日になるか、そう思い描く空は希望通りにいかず降ったのは霙雑ざりの雪。
冷え込みが足りないせいか完全な雪には至らず、水分の多い一片の無表情の塊となって落ち地表で悲鳴を上げることなく崩れ、辺りを濡らし寒さが凍みとなって全体に広がる霙雑じりの雪、霙の冷たさが声となり私に話かける一日。
一片
冬日和の燃え殻の空から落ちる
冷たい一片の塊
霙
なぜか雨にも雪にもなれず
哀しみを溜めた一片の花びらとなり
気配を消しながら落ちる
一片は触れると同時に崩れ
頬を濡らし
私の愛おしい人を奪う。
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