愛犬との散策

気まぐれ。

私はいつも愛犬の散歩をしている。
最近は暑いので日焼け防止と熱中を避けて朝早く起きるようにしているせいか、
昼を食べるといつも睡魔に襲われる。

この睡魔、
実に気持ちがいいと言うか夢心地の中に寝かされる感じで、
最高の気分である。

今では、もう余り求める事のない快楽より、
いい・・・
まさに天国への昇天である。

その愛犬の散歩がこれまた気まぐれ？
私はそう思っているのだが、
こいつから言わせると
「ふん、愚か」
「気まぐれなんかじゃないぞ」
「いつも工夫をして歩いていることを知らないな」

そう言って馬鹿にした目で見る。
時々、こいつの前世犬か？
そう疑ってしまうほどである。

「私はね、いつも朝の体調と、今日は何処を歩けばいい風景に出合えるか、
考えているのだよ、何も考えていないぼんくらだと思っているだろう」
疑いの目でいつも見るのだから怖い。

いつも散歩コースを変える愛犬に付き合うと、
「また違うのか？今日も」
そう話しかけるけど素知らぬ顔して、スタスタ歩き始める。
困ったものである。

気まぐれ。
そう思っていた散歩が毎日付き合ってみると、いろんな思惑で考えられるから不思議でたまらない。
まだ私は「お前の散歩、気まぐれだ」
未だにそう思っている。