夏祭り、
今日は京都の夏を彩る祇園祭のメーンである山鉾巡行の日である。
私が生まれた所にも同じような小さな神社が在り、同じような祭りが行われているが、この祇園祭のような華やかさ、豪華さもなく、まして集う人はの人にプラス親類、友人くらいで、それもこの暑い夏の最中に行われることはない。
メーンは春と秋である。
趣旨はあくまで五穀豊穣を願い、実りへの感謝であり、この町の祇園祭とはかなり趣が違う素朴な祭りで、すでに私の脳裏から消えて数十年が過ぎている。
故郷が薄れて行くように祭りも私から剥離していく夏祭りの一日。
ダリア
夏の陽射しの中でダリアが咲いている
このダリア
義母が育てていた花のひとつ
いま
主を失った庭でひとり踏ん張って花を付け
いい顔して微笑んでいる
ダリア
いま
そのダリアを眺めていると
義母とのやり取りが想い出される
この目まぐるしく変化する四季の街中で
枯れないで花を咲かせたダリア
私をいつまでも忘れないで
そう義母が言っている気がする。
一か月続く祇園祭のハイライトの山鉾巡行が今日行われて、祭りもこれからが終盤である。
田舎の実りへの願いと感謝とは違う京の町の祇園祭、その祭りが多くの人が参加して終わり、作られた形が再び解体される。
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