匂い
わずかな匂い朝の空気のなかで感じたかすかな秋の匂い、冷気、ごく微量の香り微量の風のなかに秋を感じる、立秋から数えて今日は二日目、この固められた街中に住んでいるとなかなか秋には巡りあ...
匂い
季節は秋、周りは未だに夏模様、この暑さから香る匂いは何か、そう思いながら森のなかを歩き匂うのは熱気による汗、その匂いは香りとは言い難い。
樹木の香り、朽ち葉の堆積の匂い、辺り一面漂っているはずなのにこの蒸し暑さで蒸発し、匂いは余り感じない、汗の嫌な匂だけが私の鼻を擽る、
奴らはこの匂いに引き寄せられるように私に纏わりつきながら攻撃と襲来を繰り返す藪蚊、いま噴き出す汗の匂が彼らを誘う。
悔い
いま夏のページが閉じて
秋のページを開く
私の記憶から夏は薄れ
読み終えた一冊として
私の側で
開くことのない一冊として手元に置かれる
夏の終わり
いつも夏の終わりに思う
白日夢
想いでは積乱雲となって空に湧き
崩れ
柵となる
この思い・・・
いつも夏に残る私の悔い。
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