蕾
季節は初冬、いよいよ花の少ない季節が木の葉の散りと共に訪れる。
一葉が染まる街のなかで見つけた山茶花の蕾「この硬さだと花はまだ先かな」そう思っているうちに花の蕾はこの小春めいた暖かさで一気に膨らみ、いまは染まりのなかで存在感を魅せている山茶花の花、
今では木の葉の散りに山茶花の花びらが寄り添うように散らばる。
寒さが日に・・深まり木の葉は寒さに追われるように落葉となって落ち、
大地を染めるように積もる頃歩調を合わせるように山茶花の花びらの散らばり、その散らばりが痛々しく感じると寒さは更に深まり一気に冬模様に街は変わる。
山茶花
花の少ない晩秋から初冬にかけ
春色の花が私の心を温める
藪椿は春に咲き
山茶花は秋から冬にかけて咲き
いま
花びらを一枚・・色褪せた街に落とし
時をおき
消える山茶花
小春日和のなか
花の色香に初冬を一時忘れる。
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