蝉

生きる

私の欲望人の欲望６月を閉じる朝から青空思い切り爽やか、いい感じの風が吹いて向日葵が無ければ、夏忘れそう閉じられる６月、夏だと言うのに爽やかな朝である。一瞬、雨期であることを忘れてしまいそ...

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季を生きる
梅雨明けはしていないが7月も半ばになると彼等には梅雨明けがわかるのだろうか、
7月に入ると森のなかで鳴く声を聞き「この鳴き声は蝉かな」そう思って聞いているとやがてそれは数十匹の鳴き声となり合唱へと変わる蝉の鳴き声。

「とうとう鳴きはじめたか」梅雨明けしていないのに、これからは毎日この声を聞きながら過ごすことになると思うと「ああ・・・余計暑い」そう思う7月、
考えてみれば彼等もこの夏を待ち生きる民、それぞれのポジションで精いっぱい生きる隣人のひとりであることを知る。

蝉

7月に入っても
未だに居座る雨と暑さのなかで
彼等のsoloを聴く

初めは心地よく
soloは合唱へと代わり
場は劇場となり一斉に歌いだす
第九の合唱の始まり

ああ・・・
これからうるさい隣人との
夏の付き合いが始まる。