花の少ない季節、
冬、落葉の落ち葉は全て落ち、常緑の緑は色褪せ、風を遮る木立が墓標となって林立している街も寒さに震え、秋の最後を飾る小菊の花もこの寒さに耐えながら咲き続け、
もう限界が近い。
冷たい風にさらされる山茶花も花びらを落とすようになり、変わりに水仙の一葉に深みと勢いが見られるようになって、いよいよ野辺の花が限られる季節、
季節は冬だから、改めて花の少なさに驚くことはないが、やはりこう少なくなるとつい・・店先を飾る花色に惹かれるのは春を待つ人の性か。
花の少ない冬
いま花の少ない季節を迎え
目にする花はわずか
視点を変え
店先を飾る花たちに
入れたての珈琲を味合うように癒され
束の間の余韻に安堵する
そんな毎日が続く冬
心は肌寒く
ホットする彩と匂が恋しい冬
求めるのは春爛漫
暫らく花の少ない冬が続く。
再び冬、
花の少ない季節になって、この色気の少ない町や山野を眺めているとつい・・春の陽気を恋しくなって追い求めてしまう。
冬は始まったばかりで後数ヶ月この寒さが続くのに、一足早く春の花たちの彩と匂いを求めるのはやはり人間が持つ貪欲のせいか、そう回帰する12月。
人は都合よくわがままに出来ているのもので、反省と科、原点に帰るとかをしないもので、つい・・再び同じような夢を見る。
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