四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

たった一日、たった一枚

2012-07-03 | Weblog
たった一日で終った
それも一ページで終った。
今日は朝から予想はしていても、
少し寂しい。

蝋燭の明かり、
夏空は砂消しゴムを使って一日で消され、今日は白紙に近い灰色。
塗り壁のような一色から来る、何て言うか重圧感こそないけれど、美肌にくすみが謙虚に出て、肌の明るさを消している朝の街、
街はぼんやりとしたなかに幻のように浮かび、その風景を、雨は容赦なくページを濡らしながらぐしゃぐしゃにしている。

表に広がるのは夜が明け方にわずかに拾う薄明かり、その表情は、ぼんやりと広がる建物と樹木からわずかに拾うことが出来る。
薄明かり

一言で言うなら暗い
寂しい
哀しい
そう思う朝の明かり

梅雨空の明かりは彩りを暈し
底に沈め
流れず
淀んでいる

濾過され毀れる灯り
障子を隔てて灯る蝋燭の明かり
光は弱々しく
町を寂しくしている

唯一
ほっとするのは薄明かりに映える町の彩

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二日続きの雨 | トップ | 一花の終焉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事