夜明けの表情

朝の表情、
冷え込んだ寒い朝である。
昨日の風も止み鮮やかな彩が薄青の空に浮かびあがっている。
この鮮やかさに鮮度をみるのはこの冷たい空気がピーンと張り詰めた朝のひと時に限る、
一葉に鮮やかさの宿る一滴、これが保湿となっていい表情をみせる。

そう、あなたが一番素敵に見えるのはこの時、朝の目覚めのひと時、
僅かな光で澄んで冴えた表情（かお）を浮き上がらせている。

表情

季節の最終章にみせる落葉の紅葉
いま
素敵な表情が
私に熱い眼差しを見せ
いいな・・・
町に住んでそう思う時

山野にない額縁に治まる彩りの風景
いつも歩きながら
立ち止りながら
色褪せたベンチに座りながら
みつめた彩り

町には街の彩り表情があって
温めの缶コーヒーを飲みながら
いいな・・・この紅葉
たった数本の楓に欅の並木
落ち葉の乾いた音を聞きながら
歩く
・・・
立ち止って見上げる

いい表情（かお）している。