過ぎた想い

南下

今日から冬今日は立冬立冬。季節は冬、そう言っても暦どおりに季節を見ながら思う人は少ない。朝の空色青が少なく、深い灰色に大部分が覆われた朝、そのせいか夜明けも遅く、朝陽も弱々しくいつ...

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南下
北からの寒冷前線が南下し、小春めいた暖かい一日を打ちこわして冬日をリセットし、
朝から寒々とした冬の表情になっている。
太陽の目覚めは遅く、ようやく陽射しに焚火の温もりを感じるのは陽が高くなってから、その頃になると青空は空一面を蔽い、残り火となって広がる紅葉に色鮮やかさが再び甦る。
この残り火の美しさ、華やかさが最後の作品となって想い出に記される。

秋はもう冬のなかでは過ぎた想い。

過ぎた想い

私
・・・
あなたが好き
そう告げて始まった恋も
今では時のなかに埋没して
単なる知人

忘れた頃に届くメールに熱い想いはなく
ごく普通の文で
いま何しているの
その一言で終わっている

あれほど互いに求め合った想いも
今では薄れ
褪せた一枚になっている。