夏が終わる。
夏が終わり、秋がいま訪れようとしている。
夏の想い出を書き込むことの出来なかった一冊のノートを、
いま、閉じる前に、
一枚捲ってみる。
白紙か・・・
そう言えば、この夏は何もなかった、
寂しいな・・・
そう想いながら旅先で買った、
いつものカップに熱いコーヒーを入れ、陽炎となってゆれる湯気の先に、
灼熱の夏に見知らぬ人と歩いて過した、
礼文の愛とロマンの8時間コースを、ぼんやり . . . 本文を読む
想い出
確かにいつでも創れるもの
でもね、相手がいる恋はそうはいかない、暑い夏に燃える炎の恋
向日葵のように咲いて、想いに負けないで正面を見つめたかった。
でも・・・咲くことも、出会いもなかったこの夏
「また白紙、少し寂しいかな・・・」
いつまでも続けたいじゃない
「夏の日記」
白紙。
夏
暑かったなあ・・・
いつもの事ながら夏のページは白紙に終わった
年代的にも
海も
山も
恋も
無理か . . . 本文を読む
未だに来ない。
お盆が過ぎてもう秋が訪れていいはずなのに
来ないね・・・
いつ、さあ、
この前法師の声聞いて
ああ・・秋か
そう思ったのも束の間
夏に戻っている。
残暑
夏に恋して
秋の嫁入り前のこの不安定は何なのか
焦り
苛立ち
ジレンマ
秋
行くね
そう告げられているのに
まだ来ない
時間守れよ
ぼやく
暑い
未だに鳴き続ける蝉に
五月蠅いと怒鳴り
過酷な日差しに愚痴る
もうう . . . 本文を読む
送り火。
私はこの送り火、風の盆と同じように好きだ。
生きているからこそいつもこの炎に包まれる私の心と身体。
恋は漁り火
魅せられ
漂い
ゆれて
一途に燃える
哀しいな・・・
いつも見送る炎が哀しい色をしている。
五山の送り火
古都の夜を彩る炎は都の栄華と衰退を見ながら燃えてきたのか
それとも都の怨念か
薪
燃える
人の体が燃えるように
生き様を燃えつくすように燃えている
過ぎる時 . . . 本文を読む
終戦。
未だにこの傷を引きずっている。
あれから63年経って、戦争を知らない世代が大多数占めているのに、
戦没者追悼行事はいらないと思う。
確かにあの悲劇、戦争は忘れてはならないのは事実である。
問題は、戦争に駆り立てた背景と軍部の阻止が出来なかった政治家と天皇に問題がある。
国のため、天皇のためと言って死んでいった彼らの悔しさは、年月で解決されるものでないし
遺族の心中考えるとその悔しさは計 . . . 本文を読む