私が歩く山。
私がいつも訪れるこの山は最高400メートル未満である。
日本100名山にも記載されていない地元の山、
そのせいか訪れる人も少なく、荒れてもいないし、塵もそれほど落ちていない。
何も、100名山が登る対象の山であるとは思っていなし、憧れてもいない。
そう言うと、年寄りの負け惜しみに聞えるのは歪めない事実ではあるけれど、
低山は捨てがたい山である。
中高年に人気のある有名な山はブラン . . . 本文を読む
この空の色。
私が生まれ住んでいたのは北陸。
今更、昔を語っても仕方ないと思うけど、余りにも失った自然は大きい。
この時期に渡って来た、雁、鴨、白鳥は飛んで来ない、
もう居なくなって何十年経つだろう。
雁、今ではどこで会えるのだろう。
防風林を切り開き、砂浜を掘って港を作り一変した風景。
その残りの砂の畑にラッキョが植えられて、今の時期、その花が咲き乱れる。
紫の小さな花、香りでなく色彩、
. . . 本文を読む
白の山茶花
いつもの道で出会った白い山茶花、
朝の闇が日の出の筆で薄く描かれるように明るくなっていくなかで見つけた一輪の山茶花。
白く冷めた美しさ、こぼれるように花びらを広げ、光を待っている。
光の中ではこの赤より私の方が綺麗、そう言わんばかりに誇示している一輪、
綺麗だよ、その純白。
この時期、赤やピンクが幅を利かせるけど、
何人にも染まらない意固地の白、その個性。
好きな人は分かってくれる . . . 本文を読む
恋とは。
恋は一枚の絵。
風景画もあれば抽象画もある、ある意味で自由で発想も斬新、
そこには固定観念もない、自由でラフで幅広い。
制約とか年代とか立場で描くものではない、確かにそこに宗教と倫理を持ち込めば、一枚の作品を描くことは出来ない。
一枚の絵画。
人の作品の受け方は常に批判を生む、
それをいちいち受け入れるのでなく、静かに観賞することも大切。
それが大胆になるほど批判を浴びる、
それが恋 . . . 本文を読む
冬。
昨夜は木枯らし一番かな・・・そう思うほど寒かった、
冷たい風だった。
風に思い切り抱きしめられると、つい愛する人の温もりが欲しくなってしまう、
そんな冷たい、寒い風だった。
確かに冬だからこれが普通、そう思ってしまえばそれまでだけど、
いきなり本番、そう言われると面食らう。
寒いね・・・そう言ってあなたの手を握りたくなった、
冷たい温めた体温を奪う風。
嫌なやつ・・・
風
いつも外に . . . 本文を読む