木枯らし。
風が連れて来た冬の訪問者。
寒いな・・・
温もりも暖めた心も、全てを奪う冬の風。
今も、窓の外の常緑樹をばたつかせ、洗濯物をゆらしている。
冷たく寒いな・・・この風、山は雪かも知れない。
風を肌に感じ、澄んだ青空の中に風が見える一日になりそう。
私は風に「寒い、少し抑えろ」そう話しかけると、風が「何で、冬だよ」そう応える。
12月と言えば冬、分かるけどいきなりはないだろう、二日前は小 . . . 本文を読む
一通の予告。
暗い中で目覚めたその朝はやけに暗い。
いつもの太陽は闇の中に隠され、残像の茜が東の地平に染みのように残っている。
この茜色、そう言えば二言三言話したあの人が好きだと言っていた、
今頃どうしているだろう・・・
そんな想いが過ぎる。
ベースは白と黒。
この二色を繊細に、巧みに、組み合わせるように混ぜられた色。
この色が今日の朝の空の色。
寂しい哀調のある空、冬のもうひとつの顔。
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倫理と宗教。
人を好きになる。
これって普通じゃない、当たり前だと思わない。
でも時と場合によって非難を受け。
互いが独身なら問題はないけれど、既婚者になると問題。
当たり前・・・
倫理に反する、神は許されないと宗教者は告げる。
でも、宗教によっては複数の妻を認めている。
なぜ、人が人を好きになることが駄目なのか?
求める。この本能、生きているすべてのものが持っている生きる行為。
それを自ら自制 . . . 本文を読む
定宿。
定宿ってある?そう聞かれたら即座に「あるよ」そう答える宿が私にある。
確かに、有名でもなければ知名度も高くないし、どちらかと言うとマイナーな宿である。
「そうそう、あるじゃないですか、温泉につきものの逸話が」
ここの温泉、先代が寝ていたときに夢枕に立った観音様が告げて、畑の中を掘ったところ湧き出したと言う温泉である。
地下1500メートルから噴出している、この辺りでは珍しい泉質の温泉であ . . . 本文を読む
朝、穏やか。
眩しい・・・
遠く隔てを感じる太陽なのに、朝、直視すると朝とは言え夏の太陽のように眩しい。
おお・・今日は焚き火、嬉しいな・・・
焼き芋が出来ないのがチョッピリ残念だけど、
この温もり、窓辺に座ってコーヒーを手に持って浴びる。
この感じ小春日和の温もり。
いいね、この感じ、街のカフェで外を眺めて時を楽しむゆとりのひと時、
こんな朝、時々あってもいい、そう思わない、太陽に話しかける . . . 本文を読む