朝か・・・
それにしても暗い、なぜだろう・・・夜が明けているのに外は暗く、その暗さが身体の起き上がりを阻止している。
雨だろうかこの暗さは、カーテンの隙間越しに外を見ると路面が湿っている、
ああやはり雨か、そう思うと出足が挫かれる。
表に出ると刈り取られた夏草の上にもう枯れ葉が一枚・・
無造作に置かれるように散らばっている。
早いな・・・
手にとるとあの鮮やかな秋の色彩こそないが、面影だけはしっ . . . 本文を読む
昨日の雨。
久しぶりに降った雨に、彼らはとてもうれしそうだった、
そんな雨も冷めるように夜半には止み、翌日の朝は雨の痕跡が嘘のように消えて、
朝には何も残っていない。
夏の匂いが残る部屋の窓を開放し風を流し込むと、夜に溜まった匂いが掻き出され、
清々しい旬果の香りに満たされる。
部屋に残された想い出の香り今はなく、こびり付いた淀みだけが籠もっている。
爽やかな風の流れ、窓を開け誘惑すると風が一気 . . . 本文を読む
今日も秋特有の空が広がる。
昨日は爽やかな一日でうれしかった、
久しぶりに残暑が影を潜め、ひんやりとした冷気に全体が蔽われた一日でした、
今日もそれが期待できるかな・・・そう思うとうれしくて・・目が覚める、
思わず確かめられずにはおられなくなって、窓から空を眺めるといい感じで雲が広がっている。
おお秋雲に蔽われている、
これだと今日も昨日の爽やかさ楽しめそう。
薄化粧
はや
何で
もうそん . . . 本文を読む
おお・・・この青。
底の抜けた盥から覗くようにストーンと抜けた青空、
思わず「おお」そう叫びたく思いを抑えて眺めた空「綺麗・・・」
太陽は東の地にあってまだ出て来ないこの一瞬の空の表情、久しぶりの冷気の差込と相まって素敵なブルーのpupil。
あれほど激しかった暑さが今日は嘘のような感じ、
「イタ!」そんな表情を朝はみせる。
うれしい・・この冷ややかさ。
感じる
うれしい
・・・
素直にうれ . . . 本文を読む
風の音。
昨日は手足をバタ・・させて駄々を捏ねる子供を思わせる風が吹いて、
明日はどうなるのだろう・・・
そう思ったけど、今日は意外と涼しく空には秋特有の千切れ雲が散らばり、
ああ・・・これぞ秋の空、そんな感じですね今日は。
この暑さ、口のなかで溶かされ丸くなった金平糖の暑さかな・・・
そう思うと必死になって溶かしたくなる。
秋
求めるのは太宰の文学か
それとも三島の純愛か・・・
季に求める . . . 本文を読む